特別ではなくても、価値がある_img0
母は、一生涯、一人の普通の主婦でした。いつも笑顔でおしゃべりで、ひまわりのような人でした。最後までおしゃれを忘れなかった可愛らしい女性でした。暮らしの習慣が母を支え、おしゃれが人生の楽しみを添えてくれました。おしゃれもインテリアも、母の人生そのものでした。

札幌に帰省するたびに、花束を抱えて帰ります。大抵は、母が大好きなバラですが、冬になって室内が暖かくなると(北海道は室内では薄着でOKなくらい!)、すぐに開いてしまいます。少しでも長く楽しんでもらうには、と考えて、菊を取り合わせることに。特別なものではありません。ひと束いくらの菊を数種類取り合わせだけですが、びっくりするくらい華やかになりました。最近は、ポンポンのような菊や、綺麗なピンクの花びらなど、バリエーションも豊か。特別な花でなくても、母はバラと同じくらい喜んでくれました。2週間ごとの帰省でできた、たくさんの思い出ーーそして、1月24日、母は静かに旅立って逝きました。

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下田結花のブログ「インテリアの気づき」
モダンリビングのインテリアサイト「MLインテリア」

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