Yahooのトップニュースでもお騒がせしましたが、Cherが22年間の幕を閉じることになりました。オーナーの山崎嘉子さん、南リカさんにお会いしたのは私が上京したての頃。まだお店が原宿のマンションの1Fにあった時の話です。あれから20年の歳月が過ぎ、その間にブランドは急成長。女性の憧れブランドとして君臨し、エコバッグは社会現象までになりました。



2016年秋冬よりリブランディングされ、上質な素材やシンプルなテイストながらもCherらしい遊び心はそのままに発信された「Beautifully Unruly」。徐々にではありましたが、大人の女性のお客様からも支持され始めていた矢先の決断に、私も含め動揺する気持ちは皆一緒。
先日、とある編集長様へご挨拶兼ねてお会いした時のこと、「Beautifully Unrulyのカシミヤニット、シンプルなアイテムだけに何がどう違うのだろう?と思っていたら、『ああ、こういうことなんだ〜!』って、着て初めて気付かされました。絶妙なさじ加減がたまらなく良くて、本当は大人のための服だと。期待が高まっていただけに本当に残念です。」
彼女だけでなく大草編集長も「すごく気に入っているの〜!」と、インスタでも着ているところをたくさんアップいただいたり、大人で感度の高いスタイリストや編集者の方々へもCherの魅力を再認識され始めてきただけに、惜しまれる声が大きかったのも事実。



でも、アラフィフ世代の一人の女性の立場としてはどうでしょうか?
バブル時代での下積み時代、二人で切磋琢磨突っ走りながら、アレヨアレヨと会社は急成長。止まることがなかった・・・というより、立ち止まることさえ許されなかった30代〜40代。大企業とまでいかなくても、社員を抱えるということは、誰かの人生を担いながら生きていくことだったり、容赦ない時代の移り変わりで、ファッションの在り方も変わってきたこと、加えて、絶え間ない自然災害や不安定な経済の影響はこのブランドに限ってのことではありません。
リブランディングしたばかりでの撤退は、私たちが考える以上に苦渋の決断だったに違いありません。しかし、50代という節目に入り、第二の人生を思い描き、自分らしいスタンスで生きていく・・・それをアクションに移したことは、一女性の立場として、私は「英断」だと捉えています。

現在のアラフィフ世代は(勝手に)熟成黄金期だと思っています。バブル期を経てきた時代の女性特有の強さ、若さ、思いっきりのよさ、そして華々しさがあるように感じています。だからこそ、次何をやってくれるのか、どんな人生を歩むのか・・・まだまだ楽しみな気がしてなりません。
とりあえずとりあえず、お疲れ様でした♡

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