女優やモデルから絶大な支持を誇る、カリスマ足ツボ師Mattyさん。多忙な毎日にもかかわらず、めったに風邪をひかず、腰痛、肩こり、冷え性もないそうです。また、白髪は1本もなく、お肌もツヤツヤ。その秘訣を聞いてみたところ、意識していることはずばり「解毒」だそうです。体内で不要なものをしっかり外に出す、ということを心がけているからこそ、不調のない体でいられるのだとおっしゃいます。
今回は、Mattyさんが毎日実践している“解毒のコツ”をまとめた本『まいにち解毒生活』の中から、消化力や解毒力を高めるための「食べ方のコツ」をご紹介します。どれも今すぐ簡単にできるものばかりなので、ぜひお試しください!
 

食事の前に舌をぐーっと出す

 

昔の人は、固いものを食べていたので、よく噛む習慣がありました。でも柔らかく食べやすいように加工されたものが増えた現代では、よく噛む機会が少なくなっています。そのため最近の若い人の中には、あごが小さい人が増えているようです。
よく噛むとその分、唾液がたくさん分泌されます。唾液には消化酵素が含まれるので、多く分泌されるほど消化が促進します。すると必要な栄養素は十分に吸収され、いらないものは排泄されるというしくみが正しく働きやすくなります。つまり唾液は解毒の強い味方なのです。
でも、現代人にはよく噛まない人が多く、唾液の分泌が減っていて、このしくみが正しく働いていない人も。といっても、いきなりよく噛む習慣をつけるのはなかなか難しいものです。

そこでおすすめなのが、食事の前に舌を思い切りぐーっと出すことです。しばらく舌を出していると、よだれがこぼれそうになるはずなので、その前に舌を引っ込めます。食事の前にこれを何回かやっておくと、唾液腺から唾液がたっぷり分泌されるので消化がよくなります。
私は、何年も前からこの方法を実践していますが、そのおかげで体に余分なものをため込みにくいせいか、体重がずっと変わっていません。
普段からよく噛んで食べている人はいいのですが、よく噛む習慣がなかなかつけられない人は、この方法を取り入れてみてください。


食事をするときは、おなか(胃)が折れ曲がらない姿勢で!


自宅でいつもリビングのソファに座って食事をしている人や、カフェでソファに座って食事をすることが多い人、結構いるのではないでしょうか? でも、実は解毒の面から言うと、おすすめできません。
ソファのような沈み込むイスに座ると、体が折れ曲がります。また、ソファだとテーブルも低くなるため、ワンプレートメニューなどの場合、器を持たずに食べることになり、どうしても前かがみの姿勢になります。すると、おなか(胃)も折れ曲がるため、食べたものがスムーズに消化できなくなり、未消化物がおなかに停滞したり、消化不良を起こしたり、逆流性食道炎を招くことも。ソファにかぎらず、体を曲げた悪い姿勢で食事をとっている人も要注意。
おなかに横ジワがクッキリ刻まれている人は、いつもおなかが曲がっている証拠で、消化も悪くなっている可能性大です。
食事のときは、なるべくおなかをまっすぐに伸ばした姿勢にするのが理想的。つまり一番いいのが立ち食いです。立食パーティは、自然とおなかがまっすぐになるので消化の面からはとてもよいのです。とはいえ普段、立ち食いはあまりしないと思うので、食事中はできるだけ体をまっすぐに立てて、よい姿勢を心がけましょう。いつも食事をとるときのイスやテーブルの高さも、体が折れ曲がらないものを選ぶのがおすすめです。


白湯は「仁王立ち」で飲むと、解毒のスピードを速める

 


近年、解毒や冷えにいいということで白湯を飲む健康法が広まりましたが、白湯の効果を高めるなら、温度にポイントがあります。おすすめの温度はやはり“人肌”程度です。
胃にものが入ったとき、その温度が体温より高くても低くても、胃がキュッと締まってしまって老廃物が腎臓や膀胱にスムーズに送られにくくなり、排泄されにくくなります。
でも、体温と同じ程度の白湯なら素早く腎臓や膀胱にまとまった量の水分が送られるので、より多くの老廃物が尿とともに排出されやすくなるのです。38℃の熱がある場合は、38℃の白湯を飲むというように、そのときの体温に合わせるのがポイントです。
一回に飲む量は200㏄が目安。胃にスムーズに届くよう、姿勢をまっすぐにして仁王立ちで飲みましょう。飲むと約1時間後に尿意を催すと思いますが、行きたくならなければまた白湯を飲んでください。会議があるなどしばらくトイレに行けない場合は、量を減らしましょう。ただし医師から水分を制限されている人は、医師の指示に従って水分をとってください。
ちなみに薬をジュースやお茶などで飲む人がいますが、これはNGで、薬も白湯で飲むのが一番。薬を飲むとどうしても微量が肝臓に残り、肝臓に負担をかけたり、副作用の原因にもなったりします。でも白湯とともに薬を飲めばスムーズに代謝されて体にたまりにくくなるので、副作用を少なくすることができるのです。毎日の白湯を習慣にして、解毒力を高めましょう。

Matty(マティ)

足ツボ師。台湾で修業し、ツボ歴20年以上のキャリアをもつ。台湾足ツボをベースに、現代の足のトラブルに対応した各国のフットケアを盛り込んだ即効力と改善率の高い「Matty式足ツボ」を考案。足裏に道を甦らせ、健康維持を自分でできるようアドバイスする技法が人気の秘密で、女優やタレントなどからの信頼も厚い。現在は講演会やセミナーなどを通じて、自分でできる足ツボ・フットケアの直接指導などでも活動中。
著書に、『Matty式 足ツボ10分解毒マッサージ』『DVDで教える Matty式 足ツボ解毒マッサージ』(以上、ワニブックス)、『Matty式マッサージが自宅でできる! 脂肪とり! むくみとり! こりとり! 解毒棒』(講談社)などがある。

 

 

『Mattyのまいにち解毒生活 太らない、疲れない、病気にならない。』

Matty 著 1100円(税別) 講談社

予約困難なカリスマ足ツボ師・Matty。施術はもちろんのこと、的確な健康アドバイスも人気です。そのMatty式健康法の中から、特に効果が高く、すぐに取り入れられるものを、食事、入浴、トイレ、睡眠など、生活の中のシーン別に紹介。知って実践すれば、将来の健康に差がつきます。解毒に効く足ツボの詳しい解説つき!


第2回は3月23日(金)公開予定です。

(この記事は2018年3月4日時点の情報です)
構成/岡部奈央子(講談社) イラスト/仲島綾乃