ジュエリーが肌に馴染んでいる、それは、ジュエリーと身に着ける人が調和しているということ。そんなジュエリーとの関係の築き方について、ミモレでコラムを執筆いただいている、ジュエリーデザイナーMIZUKIさんに、自身の歴史を振り返りながら語っていただきました。

「私は、様々な”とき”を経て、今の自分が出来上がったと思っています。
まず、私の創作活動が始まった20代。その頃は、まず服、その後にジュエリーでした。メインの服を決めてから、靴、バッグ、ジュエリーを選んでいたのです。

私のスタイルの1つ。カフをレイヤード@ニューヨークのアトリエ

そして、初のコレクションから数年を経て、事業に落ちついて取り組むようになった30 代。この頃、ジュエリーを全く着けない時期がありました。ジュエリーデザイナーなのに(!?)と思われるかもしれませんが、“自己浄化”のようなフェーズだったと思っています。そこから徐々に、時間をかけてジュエリーを選ぶようになり、それが、今の私の”SIGNATURE LOOK”につながっているのだと思います。この頃からですね、ごく自然にジュエリーを先に選び、その後服を選ぶようになったのは。

私のお気に入りたち。<上から>カフバングル SBAG8W(ダイヤモンド×パール×K14イエローゴルド)日本未入荷、 SBA15B(ブラックパール×K14イエローゴルド)¥205000、SBA15W(パール×K14ゴールド)¥135000、SBA2B(ブラックパール×K14イエローゴールド)¥110000/すべてMIZUKI ※すべて税別

そして今は、“何がメイン”という概念はなくなり、ジュエリーと服を一体化して考えるようになりました。
20代, 30代のようなときがあったからこそ、ジュエリーは私にとって”セカンドスキン”のような大切な存在になったのです。でも、お気に入りのピースばかりを身につけるのではなく、新しい息吹きの入った創作品にも触れるように心がけています。
自然とジュエリーを身に着けることができる女性とは、自身の”SIGNATURE LOOK”を理解している人。そこには、冒険を恐れず、新しいものを受け止める姿勢も必要です。
鏡はけっして嘘をつきません。自分に自信を持ち、しっかりと根をはっていれば、そこには大切に育まれた美しい女性が映っているはずです。」


MIZUKIさんにも、ジュエリーを全くつけない時期があったとは! まさに人に歴史あり。その時々の気持ちを大切にしながら、丁寧に年を重ね、自分の肌に馴染んだジュエリーをさらりと身に着けられるようになりたいですね。(編集部・鈴木 亜矢子)

プロフィール

MIZUKIさん/1971年東京生まれ。10歳の時に渡米。ニューヨーク・スクール・オブ・ビジュアルアーツを卒業後、1996年、ニューヨークでジュエリーブランドMIZUKIを設立。現在は、ニューヨークとカリフォルニアの両方を行き来する生活を送る。 【ブランドホームページ】日本語サイト 英語サイト

■”hirotaka”のジュエリーは>>コチラ

■キレイを作る素、元気の秘訣をご紹介しているコラム一覧はこちらから