大草編集長が読者のコーチングシートを分析!「その“自立感”を服でも表して」CASE2:小嶋美絵さん①
前回に続き、おしゃれコーチングシート分析会に参加してくださったのは、会社員の小嶋美絵さん(44)です。「性格のせいか、体型のせいか、垢抜けない、野暮ったい印象なのが悩み」と言います。
「え?はっきり言って全然野暮ったくないけど(笑)」という大草編集長の一言で始まった分析会。それでも丁寧に一ページずつ熟読し分析していきました。
大草編集長の「おしゃれコーチング」を体験!
「凛として見られたい」のはなぜだろう
最初に大草編集長の手が止まったのは、「他人からどんなふうに褒められたら嬉しいか」というページ。「女っぽい、エレガント、品がある、華やか…うん、全部持っていますね。もしかして『凛としている』という部分が、意識した方がいい部分なのかもしれない」(大草)。
「実は私も国際結婚と離婚を経験していて、息子たちを育てるために宅建を取ったりして頑張ってきたんですが、あんまりそんなふうに見られなくて(笑)」(小嶋さん)
「小嶋さんは柔らかで受容力があって充たされているイメージで、疲れたり余裕が無かったりっていうところが全く見えないんですよね。それは凄いことだと思う。凛としているというのはどんなイメージなのかな?」(大草)
「都会的でシャープなイメージです。そんな可愛い格好をしていなくても、どうしても甘めに可愛いイメージに見られるんです」(小嶋さん)
そこで大草編集長は「それはなんで嫌なの?」と尋ねると、小嶋さんは少し考えた後、「それはなりたい自分とちょっと違うから…」と答えました。
可愛いね、似合っているね、とは言われるけれど
可愛いと言われても嬉しくないのはなぜなんだろうー。
小嶋さんの話を大草編集長は「離婚する決断力があって、その後お子さんを10年育てる覚悟と責任感があって…この歳になってくると、そういう自分が持っている強さみたいなものを、もっと服でも表してもいいんじゃないかと思われているのでは」と分析。
そう、おしゃれとは、スタイルとは、自分はどういう人間で、他人にどう見られたいかということも重要な要素なのだということが小嶋さんと大草編集長の対話を通じて改めて分かってきました。
ではどうしたら小嶋さんのなりたい「都会的でシャープ」なイメージに近づけるのでしょうか。
「具体的に言うと黒を取り入れてもいいと思う。トップスやアウターではなくて、ボトムに。たとえば今日のトップスに黒のハイウエストのコクーン型のパンツなんかもすごくいいと思います。靴はポインテッドトゥだったり、チャンキーヒールがおすすめ。小嶋さんの“自立感”が表せると思います」と大草編集長が話すと、「そうなんです、息子の学校でも働いているように全く見られなくて。そうですね、“自立感”を服でも表現していきたいと思います(笑)!!」と、本人も大変腑に落ちた様子でした。
次回のコーチング会報告記事のテーマは「服が別の場所へ連れて行ってくれる」(6月29日公開予定)です。お楽しみに!
<新刊紹介>5月18日発売
『自分のスタイルが見つかる おしゃれコーチング mi‐mollet BOOKS Vol.1』
ミモレ編集部 1500円(税別) 講談社
揺るぎない自分のスタイルがあると、とても生き易く、楽しい。でもそれを見つけるのは難しくて、日々トレンドや体型の変化などに振り回されてしまう…。スタイルのあるおしゃれな人になるには、どうしたらよいのか。ウェブマガジンとして、読者の悩みに寄り添い続けてきたからこそいきついた、ミモレならではのファッションブックを刊行。「紙のミモレが見たい」という読者の熱い声に応えた、待望の書籍第一号です。
【はじめに】白シャツとパール、そして私のスタイル
ミモレの大草直子編集長スタイリングにより、カジュアルからドレスアップまで白シャツのスタイルを見せます。
【第1章】インタビュー スタイルのある人ってどんな人?
・女優・板谷由夏さん
・「マディソンブルー」ディレクター中山まりこさん
・「ボンマジック」故・白井多恵子さん
・「CHICCA」ブランドクリエイター吉川康雄さん
【第2章】スタイルのある女性のリアルコーディネート
・熊倉正子さん
・ミモレ連載スタイリスト 田中雅美、斉藤美恵、福田麻琴、望月律子、室井由美子 スナップ&インタビュー
・おしゃれのヒントは街角にある!「SNAP!SNAP!」総集編
白シャツ、ジャケット、デニム、スニーカー、トレンチコートなど、流行に左右されないアイテム別に、ミモレのスナップの中から、人気のあったコーディネートを紹介します。
【第3章】コーチングシート(32P)
読者自身が書き込むコーチングシート。書き進めながら、最後には自分のスタイルのヒントを見つけられる内容。監修は人気スタイリストでミモレ編集長の大草直子。
構成・文/川良咲子(編集部)
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