昨年冬の受注会で人気を集めたボン マジックの黒蝶バロックパールの一連ネックレス。ミモレストアのバイイングディレクターであり、スタイリスト福田麻琴さんも、ひと目見た瞬間に、その魅力に引き込まれたといいます。今、福田さんが身につけるとしたら、どんなスタイルで取り入れるのかーー。ミモレストアに置きたいと思った理由とともに教えてもらいます。

白シャツに黒パンツ。”普通”を一気に洗練させる黒蝶パールの一連ネックレス

形も色も少しずつ違う黒蝶バロックパールが25粒、アンティーク調の金具で連なったネックレス。
ネックレスを素肌にのせて。シャツの襟元からちらりとのぞく様子も美しい。黒蝶バロックパール一連ネックレス¥275000/ボン マジック シャツ/ロエフ パンツ/12closet 靴/SHISEI
Makoto's Comment
初めて手にしたときに思わず「かっこいいなあ……!」と口から出てしまったほど、魅了された黒蝶バロックパールの一連ネックレス。到底ひと言ではその魅力は言い表せないのですが、あえて言うなら、私の好きな定番シンプルを再び輝かせてくれる存在です。たとえば、白シャツに黒パンツ。ともすると「えっ!? 普通すぎない?」と言われかねないシンプルすぎるスタイルも、黒蝶の一連ネックレスをすると一気に洗練されるんです。新しい服をどんどん買っておしゃれするよりも、今ある好きな服を工夫して長くおしゃれを楽しみたい。そんな思いが強くなっている今だからこそ、黒蝶パールのネックレスに心動かされたのだと思います。

色も大きさもグラデーションになっているからこそ、誰にでも何にでも、馴染んでくれる

色も形も100%均一ではなく、自然の個性を感じる黒蝶パール。黒蝶の深い色合いが光を受けてグラデーションを作ります。
形も真円に近いものからドロップ型まで、個性のある粒がバランスよく並んでいます。粒の大きさは8~10㎜。粒の間に少し間隔をとっていることで、普段の服にもつけやすいカジュアルさが生まれます。

「同じ色を並べるのではなく、少しずつ色の濃淡や発色、大きさの違う粒を並べ、黒蝶パールの色の幅や奥深さを感じさせてくれる一連ネックレス。光の当たり具合などでも色味の見え方が変わり、多彩な表情を見せてくれます。実は、この色の幅があるからこそ、馴染みがよく、身につける人にしっくりとよ寄り添います。ひと言では言い表せない複雑な色は合わせるのが難しいのでは、と思われそうですが、さまざまな色を併せ持っているからこそ、逆に色合わせしやすいんです。ベーシックカラーなら何にでも合いますし、最初のコーディネートのように素肌にのせてもOK。43cmは服の上からつけるにもほどよい長さ。パールの粒の間隔が開いた一連はほどよくカジュアルだから、デイリーにつけるのにちょうどいいのです。夏は白Tシャツに、秋冬になったらグレーのクルーネックニットと一緒に……。これからのシンプルカジュアルの軸になるネックレスになりそうです」

撮影/須藤敬一
ヘアメイク/久保フユミ
スタイリング/福田麻琴
取材・文/幸山梨奈
構成/朏亜希子(編集部)