アパレルブランドでは毎シーズン、新作の試作品を何度もつくっては修正し、完成した“サンプル”を取引先や業界関係者にお披露目し、ブランドのカタログを撮影したり、いろんな雑誌や女優さん、タレントさんにお貸し出しをしています。
じつは販売価格が9800円のワンピースも、サンプル1着を作るコストは軽く5、6万円は超えちゃうんですよ♥――以前、某メーカーさんに聞いた話を思い出し、無から有を生み出すのは“フルオーダー”と同じ。いろんなプロの手を借りるのだから、“安価でやってもらおう”と思うことが図々しかったのかも……と諦めかけていたある日のこと。
ぼけーーっとパソコンを眺めていたら、いまの気分にドンズバな素晴らしいフレーズが目に飛び込んできました♪ イイかも♥
あなただけのオリジナルアイテム
1点から製作できます
『nutte(ヌッテ)』は、「職人さん」と「作ってほしい人」を結びつけるマッチングサイト。自社ブランドを持つ現役バリバリのデザイナー集団もいれば、会社を辞めて地元に戻り自宅兼アトリエで作業する職人さんも登録されています。また得意分野も、壮大な舞台衣装系から、子供用バッグなどの雑貨まで、バリエーションが豊富。
さっそく会員登録。和装は反物を染めたり、仕立てたり、直したりといろんな注文にも慣れてきて、価格帯もつかめていますが、洋装のオーダー経験はほぼゼロ。それでも、みなさんの注文内容や価格を見ながら、今回の注文と希望価格を登録してまずは「お仕事の発注完了」です。
きっとプロからすれば、不備だらけの注文内容だったと思うのですが、どうにか意図をくみ取ってくれた職人さん5名から、すぐに応募がありました。
一度にいろんな人から求婚されたみたいで、
ちょっとうれしかったですw えへへ。
「うちならこの価格でやります!」という入札形式なので、価格はかなり開きあり。みなさんのプロフィールを読み、これまでの仕事の評価もチェック。結果、いちばん高かったけれど、アイコンの写真がおしゃれっぽくて職歴的にもセンスが合いそうな女性職人さんを選び、発注完了です。
さて、次は生地を買いに行かなきゃ!
TV番組系スタイリストの友人がよく行くのは日暮里や神田。「日暮里繊維街のトマト」は日本一生地が安いらしく、服飾専門学校生やホームソーイング好きの人の聖地。でも本日は定休日だったので、私は「神田のfan-annex」へ行ってみます! 「fan-annex」は小さな店ですがヨーロッパ製にこだわった品揃え。いまは“ラグジュアリーブランド”としての知名度のほうが高いけれど、バックグラウンドは高級服地メーカーである「エトロ」社や「ロロピアーナ」社はもちろん、「プラダ」社の服地まで扱っています。
もう一軒は馬喰町にある「孝富」。1階はピンと来なかったのですが、2階のインポートコーナーがこれまたイイ感じでした。
どちらの店もそうですが、高価なインポート生地が大量のロールで入荷することは少なく、「着分」がすでにカットした状態で入荷したものは安く提供できることもあるそう。きれいなレースや艶々のタイシルクに目を奪われましたが、今回は涼しげなリネン素材を探します。
安くなっているとはいえ、元が高いので半額でも1万円越えしちゃいましたが、素敵な生地を入手でき大満足。見本の服と布地、ココをこう変えたいといった簡単な注文書を添えて、事務局に送ります。
やだ、またしても長文すぎる……。
次回で最後にしますので、もう少しお付き合いくださいませ。
ネタは多々かぶり気味w つぶやきまくりぼやきまくりのInstagramもよろしかったらのぞいてください♥
https://www.instagram.com/manamiari/
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