先日ハットは慣れがすべて、というお話をいたしましたが、今回のお題はスカーフです。これもですねえ、ちょっと慣れが必要なアイテムですよ。そして婦人の場合、少し危険なアイテムでもあります。若いお嬢さんならば、ヴィンテージスカーフも“今”のものにきちんと見えるので可愛く着こなすことができます。が、私たちはうっかりすると本気のエレガント派に見えしてしまったり、「こ、これって、私が小さい頃のアルバムの中の母のスタイリングと同じでは??」となったりして。

しかしながら、それもこれもすべては“慣れ”。ハットと同じく、スカーフをしている自分を、まずは自分が見慣れることが大切。シンプルなスタイリングにはとても効果がある小物ですし、“気を遣っている感じ”&“おしゃれにひと手間加えている感じ”がして、なかなかに重宝なアイテムなんです。

私が最近しているのはこんな感じ。

超シンプルなクルーネックニットに、バイカラーのバンダナを。このバンダナは対角線で色が異なり、結び方で見せる色を変えることができます。こっくりとしたシックなカラートーンなので、シンプル結びで。スカーフ/今シーズンのエルメス ニット/ユニクロ
このバンダナ、いろんな色があったのですがどうしてもこの赤が気に入って購入。しかしパッキリした発色の赤がやや派手で、なかなか合わせづらく。こんな風に、スウェット合わせで分量を少なく見せることで、ぐっと使いやすくなって愛用しています。細長く畳んだ中心を結んでノットを作り、それをフロントにして後ろで結びます。スカーフ/以前購入したエルメス スウェット/アストラット

それからこれは、まさに先ほど書いた“アルバムの中の母親世代”的なスタイリングですが、一周回ってなんだかいいな、と思っています。ハリーポッター眼鏡で、今ドキ感をちょい足し。スカーフをよく見せたいがあまり、どアップ続きで失礼いたします・・・。(しかも、先週右頬にあるシミ取りをしたため、隠すべく必死のアングル探し&トリミング)

ハンカチサイズのプチスカーフなので、アフガン巻きでシンプルに。今シーズンはこの紺ブレをよく着ています。ずいぶん前に買ったものですが、こういうシンプルなアイテムって気分やトレンドで定期的にマイブームがやってくるから面白いですね。スカーフ/10年くらい前のラルフローレン 紺ブレ/アパルトモン ボーダーロンT/ザ ニューハウス メガネ/モスコット

スカーフといえば、やはりエルメスはハズせません。私も定期的にチェックしています。ずっとずーっと大切にして、マイヴィンテージとして育てていきたい。それから、昨年あたりから気になる旬のスカーフブランドといえば「マニプリ」。バンダナスカーフで人気に火が付きました。
たくさんのセレクトショップでも取り扱いがありますねー。ネイビーやモスグリーンなど、使いやすい色が豊富。

ストールとはまた違う可愛さがある、スカーフのおしゃれ。もし、少しトゥーマッチな感じがするときは、ヘアスタイルとのバランスを調整するのも手です。特にセミロング~ロングヘアの方は、ボリューム感や女っぽさが過剰になるとエレガントに見えるかも。まとめ髪にするとスカーフとのバランスも、全身のバランスも良く見えると思います。

そしてそして、ゆくゆくは頭にスカーフを巻いた、イケてるおばさまになりたいものです。白髪のショートカットで、ミニマルなおしゃれにヘッドスカーフ。す・て・き。