私、髪を切りました。意味もなくどんどん伸ばしっぱなしにしていたら、遂にバタやんに見上げられて「切ってください(キッパリ)」と言われてしまったので、切ってみました。というわけで、タイトルは無理やりですが(苦笑)。好きな人からだけでなく、誰からも「違う女(ひと)みたい」と照れた顔では言われませんでした……。

あんなに寒かった日々(最高気温8度)が嘘のように、この日は小春日和(最高気温19度)。本格的な冬が始まると着られなくなるショート丈の変形トレンチコートを投入しました。

私、買い物は衝動買い派で、ビビビッと着たものしか買いません。こちらは10年くらい前に一目惚れし、当時、しばらく外食を控える決意で購入しました。そして、私の場合、購入したならば、愛が冷めることはほぼないので(気分でまったく袖を通さない年もありますが)、手放すことはほとんどありません。このコートは、そんな私の心意気(?)を表わしてくれる典型的一着です。

昨年はワンピースと合わせていたな、その前の年はスキニーに合わせていたな、そしてこの冬はハイウエストのデニムを……などなど。長年愛用している一着は、袖を通す度に今の自分と過去の自分の気分を定点観測できるところも、手放し難くなる理由なのかもしれません(永遠にときめいてしまうものですから、断捨離対象にはならず、服は微増していく一方。日々、収納との闘いです!)。
 

当時は「おもしろいコート着てるね」と言われたことのほうが多かったコチラのコートですが、トレンドの変化により、時を経たほうが今っぽく見えるような気がするから不思議。熟成させるほどに威力を発揮してくれる服が、個人的にはやっぱり好きなんだよな~。
そして、結んでいることが多かったのでお気づきにならなかった方もいるかと思いますが、私、結構、髪長かったんです(美容師さんにこの写真を撮影していただき、改めて自分でも驚くくらい苦笑)。たぶん12センチくらい断髪しました。

そして、

フレッシュ! フレッシュ!! フレーッシュ!!!

長年愛用している服こそ、袖を通すと不思議と新鮮な気持ちにもなるのです。本格的な冬到来目前。朝晩の冷たい空気に気持ちがシャンとすることがありますが、このコートもそんな風に私を毎年シャンとさせてくれます。

さぁ、今年も『冬の扉』が開きました!

CREDIT :
コート/マルニ
ニット/ユニクロU
デニム/ハウス・コミューン
バッグ/イヴ・サンローラン
靴/リーガル

大森葉子

主にビューティ担当。「今日は夏休み?」と聞かれてしまうほどの“ど”カジュアルと「今日は何かあるの?」と聞かれてしまうほどのデザイン性のある服が好き。ほぼ“一目惚れ”買い派。

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