とにもかくにも寒い夜でした。
待ち合わせ時間に少し時間があったので、暖をとるために待ち合わせ場所にほど近いお店に飛び込みました。そして、吸い寄せられるように、ストールや帽子などが並ぶ小物売り場へ。きっと本能が、凍えそうな自分を瞬時にサポートしてくれそうな、ちょい足しアイテムを求めたのだと思います。
そして、この子と目があったのです(もちろん、イメージです)。
それはミンクファーのオープンフィンガータイプのグローブ!
実は、私、今までピンとくる手袋との出会いがなく、ここ数年、寒さに震えながら手袋をするのを我慢していました。袖をひっぱったり、ポケットに手を入れたりしながら……。
どうやら、私、防寒用手袋に対しての要求が思いっきり高いようなんです。
まず、手袋をするとスマホが使えなくなるので、マメに着脱せねばならず……結果、面倒くさい(苦笑)。逆に、スマホをノンストレスで使えて便利だけれど、オープンフィンガータイプのグローブは、日常使いするには感覚的になんだか苦手(グリップを高めて、指先の感度はキープしたい自転車、車の運転やゴルフや射撃、格闘技などのスポーツをする際に使用するアイテム、と勝手に脳内変換されてしまうんですよね……)。そして、温かさはなんといっても「指と指が寄り添うことのできるミトンタイプがいちばん」と考えている節がある(だって、スッとしたデザインのレザーやニット、ウール地の手袋って、冷え切ってしまった指先がほとんど温まらないですよね? 防寒はできても、保温ができないといいましょうか……)。でも、婦人にミトンはほっこりしすぎて、しっくりこないことが多いというジレンマ。
納得させてくれる手袋はこの世にないのかもしれない……と、半ば諦めの境地だった私の前に、この子は突然表れたのです。
タイトルでは手袋とうたってしまいましたが、こちらはアームウォーマーと表現したほうが良いかもしれません。「袖が長めのざっくりニットを着ているの?」と思えるような、いわゆる“萌え袖”感を演出してくれるコチラ。いかにも手袋をしているように見えないルックスも、謎の強いこだわりで手袋を遠ざけてきた私の心をさりげなく軟化させてくれる効果があったもようです(笑)。
コートからチラ見せさせるのもよいですが、ニット、スウェット、はたまたダンガリーやネルシャツなどの袖口にはめるだけで、カフス的アクセントになってくれるのではないかといろいろなコーディネイトを思い浮かべてはニヤニヤしております。
『寒い夜だから』衝動買いしてしまったこちらのアームウォーマー。「かなり便利だよ!」と、私のように手袋を探し続けている全国のご婦人方に……
誰か、伝えて〜!
CREDIT :
手袋/ユナイテッド・アローズで購入
コート/green この日と同じ
ニット/ヴィア・バス・ストップで購入
パンツ/アンテプリマ この日と同じ
バッグ/イヴ・サンローラン
靴/VANS
大森葉子
主にビューティ担当。「今日は夏休み?」と聞かれてしまうほどの“ど”カジュアルと「今日は何かあるの?」と聞かれてしまうほどのデザイン性のある服が好き。ほぼ“一目惚れ”買い派。