尾道で“暮らすように旅する”“旅するように働く”【広島サテライトNEWS】

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今回、広島・尾道をご案内いただいたのは「ディスカバーリンクせとうち」広報の竹國絵里さん。尾道生まれ、尾道育ちだそう。

「新しい働き方」と「地域発信」を尾道で学ぶ


ミモレが編集部ごとサテライトワークをやってみた目的は、大きく言うと三つありました。「地元発の情報をもっと取り入れたい」、「地域ごと読者の方の交流の機会と場所を探したい」、「私たち自身の新しい働き方を模索したい」……と全て手探りながら……(しかし志は高く)、なにかヒントが得られればと、サテライト編集部@広島が実現しました。

そして今回お話を伺ったのが、郷土愛をもって街の事業と雇用を推進する「ディスカバーリンクせとうち」さんです。

先にご紹介した「ONOMICHI DENIM PROJECT」もディスカバーリンクせとうちさんが推進したプロジェクトの一つ。


働くと遊ぶを両方楽しむ「ONOMICHI SHARE」


そして今回、取材場所として使わせてもらった「ONOMICHI SHARE」もそんなプロジェクトの一環です。

役所の書類を保管する倉庫だった建物をリノベーションして、2015年1月にオープンした新しいタイプのシェアオフィスです。

ワークフロア、会議室のほか、カフェバーカウンター、シャワーブースやトレーニングも楽しめるリフレッシュフロアなど、バリバリ仕事をするというより、ちょっとしたリフレッシュや気分転換にも使えるフロア構成。

使い放題の月額1万円の個人会員や、当日だけのドロップイン利用(540円~)など多彩で気軽なプランが用意されています。

「会社の研修や福利厚生としても活用いただいています。午前中は会議をして、午後はクルージングやサイクリングを楽しむなど、仕事と遊びを二者択一にせず、両方の面での尾道のよさをまずは体験してもらえたら」と竹國さん。

 

 「海を目の前にPCにむかえたら、原稿もはかどりそう」と大森先輩。「ビールが進みそうですね」とバタ(笑)。お仕事目的でなくても、観光の合間にちょっと一休み、ちょっと調べもの、などいろんな使い方ができそうです。

ONOMICHI SHARE
広島県尾道市土堂2-10-24
http://onomichi-share.com/


歴史あるお屋敷を一棟貸し切り!「せとうち 湊のやど」

尾道らしい線路横の階段をてくてくとのぼっていくと……
千光寺へと続く長い階段の途上にあるのが「島居邸 洋館(しまずいてい ようかん)」

外観は当時の面影のまま、キッチンやトイレなど水回りは使い勝手よく、見事にリノベーションされた滞在型施設です。

そのお隣は、同じく歴史ある日本家屋を滞在型施設にした「出雲屋敷」
お茶室や雅な浴室を備えています。
 

「出雲屋敷」は一棟貸切で1泊10万円~(定員10名)、「島居邸 洋館」が8万円~(定員10名)と大人数で泊まればリーズナブル!

仕出し料理の手配やお茶の道具をレンタルできるサービスもあるので、お祝いごとや両家のご両親を招待した旅行などにも利用されているそう。
次回のミモレ・サテライト編集部はここに泊まりたい~♡

せとうち 湊のやど
広島県尾道市久保1丁目2-24(オフィス)
TEL 0848-38-1007
http://minatonoyado.jp/
「島居邸 洋館」
「出雲屋敷」
 

自転車とともに、街の中に暮らすように泊まる


倉庫をリノベーションした尾道の新名所としてすっかり有名になった複合施設「ONOMICHI U2」。その中にあって自転車と一緒に泊まれるのが「HOTEL CYCLE」です。

建築は谷尻誠氏が代表を務めるSUPPOSE DESIGN OFFICE。建築好きの人や、他県からの視察で訪れる人も多いそう。
「HOTEL CYCLE」には、大森先輩も以前に宿泊。その模様は、編集部ブログに詳しく

ユニークなのは、倉庫をそのまま残した硬派な外観だけでなく、“建物の中なのに外みたい”な空間設計。カフェやパン屋、レストラン、ライフスタイル雑貨店が立ち並ぶひとつの街のようです。

瀬戸内の新鮮な食材を使った料理を提供する「The RESTAURANT」。
U2内で焼き上げているベーカリー「Butti Bakely」。

「ホテルの中という意識ではなく、街の中で暮らすようにすごしてもらたら」とONOMICHI U2・取締役副社長の井上善文さん。「オープンして3年、多数のメディアにも取り上げていただき、サイクリストだけでなく、海外からのお客様やインスタグラムやSNSを見てきて若い女性のお客様など、幅広い方にご利用いただけるようになってきました」(井上さん) 

ONOMICHI U2
広島県尾道市西御所町5-11
TEL:0848-21-0550
http://www.onomichi-u2.com
 

夜、編集部が訪れた街の小料理屋の店主やお客さんも、尾道の「U2」や「湊のやど」ができたことで街が注目を集め、新しい風が吹き始めたことを話題にしていました。

尾道に限らず、街をあげてサテライトワークを支援したり、企業を誘致したり、地元のよきもの・ことを新しいクリエイティブと融合して発信している都市は多数ありますよね。みなさまからの情報もぜひお寄せいただければと思います。

サテライト編集部を次回、どんな形で実施できるかわかりませんが、積極的に”会いに行く編集部”でい続けたいと想いを新たにした今回の取材でした。

撮影・文/川端里恵(編集部)