【動画で解説】ほぼ完成まで作って冷凍!
しょうが焼きで“新たなるつくりおきごはん”の魅力に迫る
離れて暮らす家族の食事を助けるため、料理家の上田淳子さんが悩んだ末に考案したのが、今回ご紹介する“冷凍お届けごはん”です。1人分をオーブンシートで包んで冷凍してクール便で送り、食べる人はレンジでチンするだけ、または焼くだけで食べられるという、家族のための新しいつくりおきごはんです。このアイデア、実は“お届け”だけでなく、留守番ごはん、お弁当、忙しい日の朝食と、毎日大活躍なのです! 余裕がある日に、夕ごはんの支度で余った食材を使って味付け&冷凍。まずはしょうが焼きでこの快適さ、体感してください!
KEY ITEM 常備するのはこの3つ
・ オーブンシート
メーカーにより、クッキングシートやオーブンペーパーとも呼ばれ、薄茶色や乳白色など、いくつか種類があります。いずれも耐熱温度が250℃あればOK。冷凍にも強く、耐水性や耐油性にも優れていて、どんな料理を包むのにも適しています。1人分につき30cm角に切ったシー トを1枚用意しましょう。
・ 冷凍保存用のポリ袋
オーブンシートで包んだら、冷凍保存用ポリ袋に入れ、空気をなるべく入れないように口を閉じ、冷凍庫へ。冷凍保存用のポリ袋は、高密度なのでにおい移りを防ぎます。プラスチック袋よりコストをおさえられるところもメリットです。
・ ラベルシール
冷凍庫へ入れる前に、ラベルシールに料理名を書いてポリ袋に貼っておきましょう。作った日付や加熱方法(フライパンで焼くのか、レンジでチンをするのか)、加熱時間の目安など、温める人への情報も入れておくと、自分も家族も快適です。
夕ごはん作りのついでに作ってみよう!
材料
・豚ロース肉(しょうが焼き用) 200 g
A
・片栗粉 小さじ1弱
・しょうゆ 大さじ1/2
・酒 大さじ1/2
・みりん 大さじ1/2
・おろししょうが 大さじ1
・サラダ油 小さじ1
・プチトマト お好みで適量
冷凍する方法
① ボウルにAを合わせて、豚肉に加えてよくからめる
② 2枚のオーブンシートに一人分ずつ平らに広げる
③ 豚肉を包む
④ ポリ袋に入れて、ラベルを貼る
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これで冷凍庫に入れておけば、あとは焼くだけ!
1食分ずつ包んでいるので、夜食や塾の前の子供の食事、お弁当など、どんなシチュエーションでも1人前を取り出し、ぱっと焼くだけで一品が完成!
疲れてヘトヘト…時間がない…
さぁ“お届けごはん”の出番です
調理するときは
① 冷凍庫から取り出し、凍ったままオーブンシートからするっとフライパンに入れる。フタをして弱火で5分ほど、蒸し焼きにする
② 冷凍から溶けてきたらフタをとって肉を返す。焼き色が付いてきたら、洗ってヘタをとったプチトマトを加え、2〜3分焼く
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時間に追われている日も、冷凍庫の中にしょうが焼きの“冷凍お届けごはん”があるだけで、心にゆとりが生まれるから不思議。毎日を生き抜くため、がんばっているすべての人にオススメします。
<新刊紹介>
『離れている家族に 冷凍お届けごはん』
講談社刊 ¥1404
しょうが焼きのほかにも、上田淳子さんが家族に喜ばれたメニューが満載のレシピ本が現在好評発売中。火を使わずに下ごしらえができる「生のまま包む冷凍おかず」、夕ごはんの残りで作る「わざわざ作らないお届けおかず」など、全78品を収録。どれも手軽なので、まずはレシピを手にとって試してみてください。あっという間に“いただきます”が聞こえてきます!
上田淳子さん
スイスのベッカライ(パン屋)やフランスの三つ星レストラン、シャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)で修行を積み、帰国後は料理研究家として活動。鳥取県に暮らす義母の入院後、家にいる義父の食事をサポートするために“冷凍お届けごはん”を試行錯誤の末に考案。「共働きごはん」(主婦の友社)、「中学・高校生のお弁当」(文化出版局)など著書多数。