染付の器の、白地に藍色のシンプルさが好きで普段から愛用しています。古いものもあれば、現代のデザイン(好きなのはやはり古典っぽい柄!)のものも。日々の食卓でのお料理が映える染付の食器はとても便利なのです。

くらはむか酒盃に琥珀糖(鶴屋吉信製)の桜を二かけ…花見酒のようですね♡

骨董には明るくなく、ただ「好き」「可愛い」の基準で器を手に取る私。古い伊万里焼の展示がされていると伺い、美術館へ出かけました。

松濤のお屋敷街に建つ戸栗美術館は、陶磁器専門の美術館です。

はるか昔、佐賀県に海を渡って陶工がやってきて製陶の技術を日本人に教えてくれました。技術を身につけた人々が大陸への憧れを絵に描き形にした「初期伊万里」が、何百年以上たった今でも美しくその形を残しているのです。展示されている陶器ひとつひとつが持っている背景をゆっくり味わいながら眼と心に栄養を…そんなひとときを過ごしました。

静かに穏やかにいにしえの焼物と向き合える空間でした。

棚に飾っている古い染付の香炉をあらためて手に取り、菱形の四面に描かれた春夏秋冬の草木の可愛らしさを再発見!おそらく江戸時代頃、ごくごく普通に扱われていたものでしょう。蓋の上にちょこんと乗っている小さな獅子はどのような人たちの指先で触れられていたのでしょう。時の流れを思えるのも”もの”が残っているからこそです。

春の梅、夏の柳の絵が描かれた面です。今日は印香を焚きましょう。

今日は3月11日。あの日を思い出し、いまここに存在することを考える時間を持ちたいと思っています。


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