花ざかりの初夏になりました。

ほんのりとした緑色が乗って、そこから下がるのは藤の花という、なんとも可愛らしい薯蕷饅頭です(鶴屋吉信製)

元号がかわり、ゴールデンウィークが終わり、5月ももう真ん中に差し掛かりましたね。
早い、早すぎます。。

季節のお花の意匠は着用のときが限られてしまいますが、その分贅沢なのよね♡とついつい手に取ってしまいます。今回は濃い江戸紫ですが、藤色の薄めの帯締を合わせるのも良いですよね。

藤の花が綺麗な季節です。今回のタイトルは日本舞踊や歌舞伎の演目でも有名な長唄の「藤娘」の一節です。
可愛らしい娘が大好きな男性を想いながら、ちょっと恥ずかしそうに可憐に踊ります。
い、という字を縦に10(十、とお)書いて最後に、しを書き加えると藤の花の形になります。
♪い、とぉ、し、と書いて、藤の花♪なのですね。
いにしえから日本人の美的感覚と洒落は素晴らしかったのだなぁとしみじみ思います♡

熨斗紙のかかった紙箱を開けると…見たことのない形のお守りが登場しました。ひとつひとつが手作りとのこと、素敵なのも頷けます。

先日お友達から素敵なお守りをいただきました。
「るりちゃんに渡したいと思って!」と、箱を開けてみると小さな木箱が3つ重なっていました。
芝大神宮のお授け物で千木筥(ちぎばこ)という名前のお守り、なんて可愛らしいのでしょう。
千木(お社の屋根の部材)から作られたから、という謂れがあるようです。
千木の読みが千着につながり一生着るのものに苦労しなくて、なおかつ良縁に恵まれるという最強のお守りなのです。
たくさんの素敵なお着物!大事な人たちとの温かいご縁!ありがたいことこの上ないです。
そしてお守りに描かれているのは藤の花。女性の可憐な思いを描き写してくださっているようです。

木箱の中には小さいお豆が入っているので振るとカラカラと音がします。郷土玩具だった名残でしょうか。

私にとってまさにタイムリーなお守り。大事にいたします♡


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