「ヴァンテーヌ」という女性誌をやっていた頃、お礼状や手紙の書き方のテーマは、もっぱら私の担当でした。年相応の書き方やマナーは知っていたほうがもちろんいいのですが、ことお礼状に関していうと、とにかく早く出す、ということに尽きる気がします。メール中心の時代だからこそ、どんな簡単なものでも手紙は「効く」。素早いお礼状のために私がやっているのはーー誰にでも出せるカードを用意しておく。万年筆と切手をカードと一緒に置いておく。その日のうちに書く。カードは、花やアートなど、当り障りのないものがいい。そしてたくさん用意しておきます。相手も自分も気持ちよくありたいから、お礼状を大切にしたいと思うのです。 

これは紀伊國屋書店で見つけた花のカード。本のようなボックスに、100種類の花カードが100枚入っています。切手と万年筆は、以前お話しした本の形の箱に入れて、カードの箱と重ねて置いています。