急に寒くなってまいりました。 ぶるぶるぶる。鍋が恋しい季節ですね。さて、浅草にある「ふぐ 牧野」はふぐ料理の有名店。それほど大きな店ではないけれど、黒塗りの車が何台も前に停まっていて、グルメ紳士には知られた店です。私もここを最初に知ったのは、確か週刊文春のグルメコラムだったかな。ふぐ焼身、ふぐ白子、ふぐ刺…………何を食べてもおいしいのですが、何回か通ってふぐ料理もひと通りいただいた頃、どうにもこうにも気になっていた『毛蟹大根鍋』に初めて挑戦しました。こちらのふぐ料理は、どれも良心的なプライスで明朗会計ですが、

『毛蟹大根鍋』は恐ろしいことに“時価”です。

ひと鍋に活きた毛蟹1パイを贅沢に使うので、いまは約2万円(4~5人前)。

シメはラーメンがオススメですが、

「日本でいちばん高くて、いちばんうまいラーメンだよ~」

と店主が言うように、本当においしいけれど、高かったwww 

という昔の記憶を鮮明に思い出したのが、じつは最近購入した『すごい! 鍋料理88品』にこの鍋がのっていたから。全国の有名な鍋料理とそのおいしさの秘密を簡潔に紹介したこの本は、大阪の有名シェフ達がプライベートで来る「コアラ食堂」の黒豚とクレソンの旨鍋ものっていて、なかなか憎いセレクション。信用できますわ!

TSUTAYA代官山で駐車料金を払うのが惜しくって、何かないかしら~と見つけたのがこの本。未知の鍋料理がたくさん紹介されていて、いま心がざわついていますw

さて、本をヒントにおうちで作ってみることにします。ちょうど冷凍毛蟹があったので、大根と生麺だけを購入。大根は下茹でしてから、鰹ダシと鷹の爪で軽く煮含めておくのがポイントだそう。あとは、そこに白味噌とバターを入れて、毛蟹を投入すればできあがり。

数多くのグルメ本で紹介されている「ふぐ 牧野」の『かに大根鍋』。毛蟹はダシ用で、大根がメインという贅沢で大胆な鍋料理です。

やだ、簡単だわ♡ 見た目もなんかそれっぽい。

バカ舌だけど、食べたのは遠い昔だけど、

けっこう「牧野」っぽい味がする!

※って思うところが本気のバカ舌かも。

「近為」で買った本田味噌本店の西京白味噌だけを使いました。とにかくたっぷり唐辛子を入れると大人味になっておいしかったです。


本家にはかないませんが、おいしくできたと自画自賛。シメのラーメンは、玉ねぎとコーンをマシマシにしてアレンジ。これまた「牧野」とは別物ですが、すごく温まります。元々この鍋は、まかないの豚肉大根鍋をアレンジしたものらしく、今度は豚肉で気軽につくってみてもいいかもしれません。

次回は、最近リピートしているお気に入り鍋料理店を紹介しますね。プロならではの意外な素材の組み合わせ、斬新な味覚のコラボ、シメの3段活用などなど、鍋料理ったら、奥が深いですわ!