慣れ親しんだ家のお鍋。温まるし落ち着くのですが、ワンパターン化しがちな家庭鍋に喝を入れてくれるのが、そとでいただく贅沢な鍋料理です。東京限定ですが、お気に入りの鍋料理をいくつか紹介したいと思います。

白金喜玖蔵 @白金台

演劇関係の仕事をされているご夫妻が、冬季限定でオープンしている店。料理はコース1種類のみ。中華系の創作料理が何品か出たら、メインの「きのこ鍋」の登場です。細切りのきのこと野菜とお肉少々の鍋はあっさりとしていて爽やかな美味しさ。具が少なくなってきた頃に、餃子と酢を入れて「酸っぱい餃子鍋」に変身。具がなくなったら、豆乳と麺を入れた「担々麺」となって締めです。この独創的な”ひと鍋3段活用”に衝撃を受け、こぢんまりとしていてセンスのいい居心地の良さに何度もリピート中。完全予約制です。
 

喜玖蔵の鍋。スタートです。胡椒が結構きいていて、さっぱりしているけど、上品なパンチあり。真似してみたけど、全然違うものになったので、こちらでいただくことにしています。
喜玖蔵の鍋、最後の締めの担々麺状態はこちらです。おいしいの。また食べたくなってしまいました❤


華都飯店(シャトーハンテン)六本木店 @六本木一丁目

高級中華料理店なので、普段はほとんど縁がないのですが、こちらの冬季限定「酸菜火鍋」をいただきに年1回は行っています。というか、とても高価な鍋なので何度も行ってはいけませんw 乳酸発酵させた白菜と海鮮、肉がたっぷり入った中華鍋は、お腹いっぱい食べても、翌朝すっきり目覚めることができます。業界内にもファンが多く、必ず知り合いグループに出会うので、この時期はプチ社交場のよう。発酵させた白菜が無くなったら、その年は終了ですが、例年3月ぐらいまでは大丈夫みたいです。全国に支店があるので、ぜひお試しになってください。

「酸菜火鍋」は台湾でもいただいたことがあります。
発酵させた白菜のほどよい酸味もいいアクセントに。


石頭楼(スートウロウ) @六本木
マンションや一軒家の一室で味わう「ごま油台湾鍋」の店です。スタートは完全紹介制だったのでご縁がなく、紹介制でなくなってから、何度か通っています。こちらもメニューはオンリーワン。支店はいくつかありますが、どこも看板などはなく、とにかくわかりずらい。でも、近くに行けば、ごま油のいい香りがするので絶対に店に辿り着けます! 石鍋にたっぷり注がれたごま油にまずはびっくり。低温のごま油でじっくりゆっくり具材に火を通してから、鶏ガラスープを投入し(なぜか油はハネません)、そこに野菜などをガンガン入れていき、溶き卵かポン酢でいただきます。鍋から引き上げる時に油が落ちるからヘルシーよという人も。確かに香りはかなりこってりですが、胃もたれもないのです。帰りに店員さんに聞いた所、あまりの人気に少しずつ拡張され、いまやマンション一棟が石頭楼なのだそう。すごいです。アネックス店など、いくつか支店あり。

友達のおうちに招かれたような、居心地の良さです。
わたしは、卵につけて食べる方がお気に入り。

3つの鍋を選んでみたけれど、どれも中華系……。
やはりこってり好きの私らしいチョイスです。ぜひ、気の合う仲間やご家族と、インパクトのある冬鍋を召し上がってくださいませ。