さて、美味しいものだらけの京都ですが、毎晩懐石ってどうなの? しかもみんなすっごくすごく高いし……。と迷っていた12月上旬。<お肉>というワードが、突然降ってきました! 京都は、おばんざいや懐石の店だらけに思いますが、“高級和牛”を扱う名店もじつに多いんですね。

もう、みんなったら、お肉LOVEなんだから❤

暇さえあれば、愛車を飛ばして東京-京都間を行き来している友達から、数年前に聞いたのが肉懐石の「三芳」。お肉をさまざまな形で料理してくれて、おすすめとのこと。ずっと忘れていたけれど、思い出しましたw しかもここ数年でかなりの人気店に成長しているみたい。そして、もう1軒は、京都で焼き肉と言ったらココがナンバーワンと言われる「荒川」です。

訪問希望日の1カ月以上前だったので、「ちけぴ」状態ということもなく、この2軒は、比較的スムーズに予約できました。

「にくの匠 三芳」
風情のある祇園の一画にあります。この辺りも高級肉料理店、多いですね。さて、ゆったり座れるテーブル席もありますが、店主 伊藤力さんが目の前で腕を振るうカウンター席に案内されました。

「にくの匠 三芳」は、コースなので2種類のスタート時間を選びます。おひとりさまのグルメな若い女性も来てましたよ。

メインディッシュのステーキをどのお肉にするかで価格が異なりますが、基本はコース。とにかく次から次へと、いろいろなワザと贅を繰り出してくる店主。お肌はツルツル、オールバックのヘアはピシっとテカテカで、とてもお若く見えるのですが、この店は10年前にオープンされたらしく、すでに「不惑」。40すぎに見えない、あぶらののった色気に❝高級和牛パワー❞を感じました!

店主の伊藤さん。シメのTKG(卵かけごはん)も絶品でした。教えてもらったお米「龍の瞳」、早く買いたい!

さて、肝心の料理です。特に印象的だったのは、「薄造りの牛タンの昆布じめ」「おにくの昆布巻き」そしてやはりメインの「ステーキ」。からすみやトリュフ、白子など、高級食材と和牛のコラボも絶品ですが、それぞれの美味しさの秘密を惜しげも無く教えてくれるやさしい店主との会話も楽しいので、ぜひぜひ!

フォアグラとかトリュフとか、いろいろてんこ盛りですw

 「肉料理 荒川」
こちらは、河原町通りをちょっと入った路地にあります。シンプルな店構えにうっかり通りすぎてしまい、2往復もしちゃいましたw 1968年創業、コの字型のカウンター席だけで、コースもアラカルトもご自由に、のスタイル。注文を受けてから、2代目の主人が目の前で肉を切り分けてくれるので、それを焼いて食べます。※こちらは撮影禁止なので、料理写真はなしです。ごめんなさい。

次から次へとお客さんが空いているかのぞくけれど、予約無しだと難しいみたいです。ぜひ予約を!

「焼き肉は切り方が命だ!」と聞いたことがありますが、肉も魚もなんでも、包丁仕事ってとても重要なんですね。主人は大きな肉の塊を次々にさばきますが、いらないと判断した部分は、ばんばん切り捨てていました。えーーーっ、カレーとかに使えそうなのにもったいないな、贅沢すぎる! なんて思いながらチラ見する小市民の私。

連日の豪勢な食事にちょっと疲れていたので、今回はアラカルトにすることに。スターターに「先出しローストビーフ」と「肉味噌付きの生野菜」をオーダーします。タスマニアマスタードとガーリックチップを添えたローストビーフのとろけるような美味さ、そして、生野菜の清々しい旨味にいきなり胃袋が活性化します!

これは期待以上です。さすが京都一だわ。

そこからは、肉の刺身を頼み、焼く肉は赤身系中心に頼み、焼き野菜も挟んで、大好きなミノも頼んじゃえ! 最後は冷麺かどっちか迷ったけどガーリックライスいっちゃえーー!

この店、私たちにはとても居心地がよくて、2時間以上、飲み食いしていたかもしれません。とにかく、好きなものを好きなだけ、自分のペースで食べられるが幸せでした(ほら、お店に寄っては、牛タンやハラミに皿数制限があったりするじゃないですか)。最後のシメにフレッシュジュースが出ます。お肉をたくさん食べたら、ビタミンをどうぞ、という気配りのサービスも嬉しいですね。

荒川は、おみやげにガーリックチップをくれるんですよ。金魚すくいのイメージで、小さな金魚も入ってます。可愛いですね。 

なんか書いていたら、また行きたくなってしまいました……。すぐに食べられる関西の人が羨ましいですw