一度は手放したクルマ。コロナ禍の生活の変化をきっかけに、今また助けられています


――早速ですが、住吉さんはクルマの運転はどんなふうにされますか?

住吉美紀さん(以下、住吉):実は運転歴は長くて、16歳の時、当時住んでいたカナダで免許を取得したんです。カナダでは、車はまさに生活するための“足”。楽しく快適に暮らすために必要、という原体験を得ました。その後、日本に帰国し、大学卒業後にNHKに入局すると、福島県や宮城県に赴任。車がないと普段の生活ではもちろん、仕事でも不便が多く、すぐに車を購入して乗り回していました(笑)。時には、“マイカー取材”と言って、400km運転して奥会津まで取材に、と仕事で長距離移動に使うことも。

 

ただ、東京に異動になって都内の暮らしとなると、一転。交通網が整い、電車でどこへでもスムーズに行けるため、クルマを必要とする機会が激減。渋谷の放送局と自宅の行き来がメインとなったのもあり、クルマを手放したんです。その後は、大きな買い物に行く時など必要な時にだけ、カーシェアを利用するという日々が続いていました。

――そんな中で、最近再びクルマを所有したとか。

住吉:コロナ禍がきっかけになりました。公共の交通機関を使うことに、感染拡大当時は不安を感じていて。シェアカーも借りたいタイミングに思い通りには借りることができない。さらに、家での暮らしを充実させたくてベランダで植物を育てるようになったりと生活スタイルにも変化があったのが大きな理由です。


今は、普段お仕事でクルマを使うことはなくて、基本はプライベートですね。猫を4匹飼っているのですが、その子たちを病院へ連れて行くときに使ったり、“ベランダ植物園”のための、重〜い土や大きな植木鉢を買い足すときに活躍したりしています。

夫も私も、遠くまでドライブに行く時間がなかなか取れないぶん、近隣の駐車場がある商業施設に行ってショッピングついでに食事をしたり、銭湯が好きなので、ちょっと足を伸ばしてスッキリさっぱりしに行ったりとか。クルマの中はとてもプライベートな空間になってくれるので、行きも帰りもリラックスできますし、夜遅くでも時間に捉われることなく、思い立ったらすぐにお出かけできるのも魅力ですね。


――運転は、住吉さんご自身がされますか?

住吉:することもあるのですが、実は都内の運転は少し怖いなと感じていて。道が複雑なうえ、交通量も多く、狭い道を走っていると自転車や人とすれ違うことも多くていつもドキドキします。

また、今、乗っているクルマは夫婦で共用。皆さんも、利用する目的や家族の人数、パートナーの好みなども踏まえてクルマを選んでいる方が多いと思いますが、我が家でも「飼い猫を4匹乗せられる」「ガーデニンググッズなど、大きくて幅をとる荷物を載せられる」ことを条件に、クルマが好きな彼が満足し、私でも運転できるという折衷案で選んでいるため、クルマのサイズはやや大きめ。結果、二人で出かけるときは夫にお任せすることのほうが多くなっています。

――そんな住吉さんに、今回はHondaのコンパクトカー「FIT」をお試しいただきたいと思っています。

住吉:はい、楽しみにしていました。 実はコンパクトカーは、カーシェアで何度か利用したことがありまして。それらと、今のマイカーを比較してどうなのか、正直なところをレポートしたいと思います!