自分で言うのも何ですが、生き方は不器用でも手先は小器用な女ですw
“生まれて初めて”の何かをつくるときは、緊張感を持ってキッチリやるので素晴らしい出来ばえになることも多くw でも、基本がお調子者&雑なので2回目以降はぜんぜんダメで何事も長続きしません・・・・・・。

さて、そんなお稽古下手な私が出かけたのは、浅草の新名所「まるごとにっぽん」で開催中の『ニッポニアニッポン』展(会期は終了)。講談社の歴史漫画『へうげもの』にちなんだ陶器などの展示販売イベントです。即席のお茶室もしつらえられ、そこで和菓子づくりのワークショップを開催していたのが、若くて美人な和菓子作家の坂本紫穂(紫をん)さんでした。

「ニッポニアニッポン」展での“へうげもの茶室”。全20巻の漫画「へうげもの」も、この日のために取り寄せました。現在、まだ7巻目なのですがなかなか面白いです。

このワークショップ、自分でつくった生菓子をお抹茶かハーブティーでいただく内容(1500円税込み)。坂本先生の和菓子教室に通っている友達に誘われて、おっかなびっくりの和菓子づくりがスタートです。今回は雪中梅をかたどった練り切りをつくりました。

用意された3色のあんこ玉を、先生の説明の通りに
こねこねむにゅーーーぐいっぐいっ

準備されていたあんこ玉を練り練りしていきます。
手のひらで押しつぶすように混ぜると、いい感じのボケ味が出ます。やりすぎ注意。

どうにか梅っぽい形になりました。茶漉しを使って花心をつくり、中央にちょこんと置けば完成です。なんだか食べるのがもったいないくらい、愛おしい❤ けど、次の回の方もお待ちなので、うっとり眺めている時間はありません。

中央にあんこを入れてまとめ、黄色いあんこの花心を置いたら完成です。

パクリ。んーーーーっ、
甘さ控えめでとっても美味!

和菓子は職人仕事。自分でつくるなんて考えてもなかったけれど、子どもの頃、大好きだった粘土遊びにも似ていて楽しかった。また、つくりたいな❤ ということで、自宅に戻ってさっそく検索です!

坂本先生の教室のひとつが、表参道にあるCROSS KITCHEN(クロスキッチン)。ココはさまざまな料理家が単発で教室を開催するキッチンスペースです。私のように定期的に通うことができない人には、とってもありがたいシステム。次回の教室は、ハートの形の雲平(うんぺい)「初恋」ということで、予約しました。干菓子の一種、雲平は砂糖ともち米粉を水で練り、型で抜き、乾かしたもの。

クロスキッチンでの「季節の和菓子教室」。いちばん加減が難しい着色過程は、坂本先生のデモンストレーションを見てから行います。
ピンクは薄いほうが、ほんのりして初恋っぽくなるみたい。

言葉にするとシンプルですが、実際は繊細な水加減や色素の量、意外と力が必要な練り込みなど、予想以上に大変でした。それでも先生に励まされつつ、どうにか形になったのがこちら。

じゃじゃーん!

私は❤型だけにしましたが、星とかサクラとか、型が違えばまた違った雰囲気に仕上がるそうです。

陶器のような質感が美しいじゃないですか!

型に抜いた直後は柔らかですが、十数分で乾燥します。できたての柔らかいままでも硬くなっても、くちに入れるとサッと溶けて、上品な甘さが広がります。きっと昔はお姫様やお嬢様だけがくちにできる贅沢なお菓子だったんだろうな。

お抹茶と一緒に試食タイム。残りはお土産に持ち帰りました。

 坂本先生によると、今回は粉砂糖ですが、上白糖を使えば透明感のある雲平になるとのこと。形や色だけじゃなく、材料を変えることでもいろいろアレンジできそうです。さて、3月の教室は「桜大福」で予約済み。大好物の大福づくりの結果は、またご報告させてくださいね♪
※教室の詳細はこちらを参照くださいませ。
※坂本先生(紫をん)のフェイスブックはこちら。最新の教室やイベント情報をチェックできます。

次回(2月27日(土)公開予定)はCrossKitchenで別の先生に習った「和菓子屋さんのつくるお赤飯」をレポートします!