アメリカ郊外暮らし。

元々都会的な抜け感のある大きな空間が好みで以前東京で古い家をフルリノベーションした際は1Fのほぼ全ての壁を抜いて広い空間に仕上げましたが、ここでは比較的部屋の数が多めの典型的な郊外の戸建てを買ったまま、まだリノベーションの計画をしていないため、リビングもゲスト用とファミリーリビングの2つあります。

使い分けを考えたとき、昔の祖母宅を思い出しました。昔の家って玄関から入ってすぐの所に「応接間」がありましたよね。

今も銀座の片隅に、小さく小さく屋号を残す会社を興した祖父はやはり来客も多かったのでしょう、書斎と応接間を兼ねた部屋があったことを覚えています。

さて我が家のゲスト用リビングはこんな感じ。

暖炉、暖冬ということもあり今年はまるで活躍せず。ラグはNYのABC Market で選んだアンティーク。奥に小さく見えるソファはネコ用です!

 昨秋にこのコーヒーテーブルに一目惚れして衝動買い。

アカシアの木にメタルのエンボス加工をした縁飾りがなんともエキゾチックでかわいい。

よく見ると表面が完全にフラットではなくて、ちょっとゆがみのような凹みもあるのですが、それも味わい。モダンでスリークなものよりも、人の手のぬくもりや、自然ならではの形、もしくはアンティークのような時間の流れを感じられる家具が大好きです。

普段はTVのあるファミリーリビングで息子と遊んでいることが多いのですが、最近息子がしっかりと昼寝している間に、ここでお茶を飲みながらメールチェックなどできる日もあり。

息子のおもちゃが転がるファミリーリビングと違う時間が、ここには流れているようで静かに過ごせる格別の時間です。

ミニマリストという生き方が注目されていますが、わたしはやはりひとつひとつの出会いを大切に、身の丈に合ったお気に入りのものに囲まれた生活を楽しみたいなと思うのでした。

雅子