最近、ミモレで読まれているファッション記事にはある共通点があります。「ボリューム袖ブラウス」や「ワンピース」「シアーなトップス」など、どこかフェミニンでどこか優しい雰囲気のあるアイテムを取り上げた記事。シンプルカジュアル、きれいめなファッションは引き続き支持される一方で、どこか甘さや可愛さがある服に注目が集まっています。
その理由を、大人可愛いファッションを得意とするアパレルブランド「アルページュ」の代表であり、ミモレ世代の野口麻衣子さん、上手に大人の可愛いを取り入れたファッションが得意なミモレブロガー山根亜希子さん、そして川良咲子ミモレ編集長と考えてみたいと思います。
ミモレブロガー山根亜希子さん
落ち着いてきた自分を盛り上げ、強さや貫禄を和らげてくれる。それが可愛い服を着たくなる理由なのかもしれません
アルページュ 野口麻衣子さん
人間関係もファッションも同じ。まずは「着る」「話す」のアクションを起こしてみることが大事
Maiko’s コメント
人間関係もファッションも同じだなと思っていて。“初めましての人”とは話してみないと気が合うかわからないのと同じように、ファッションも一度着てみないと似合うかどうか、好きかどうかもわからないもの。ハンガーに掛かっているのを見たときは「なんだこれは……!?」「着た姿が想像つかない」と思っても、着てみたらグッと来ることってあるんですよね。もちろん違うなと思ったら離れればいいだけ。でも、アクションを起こさないとせっかくの“いい出会い”を逃してしまうかもしれません。
私の場合は仕事柄もあり、特に意識して“新しい”を探していますが、ある程度スタイルができた大人世代こそ、いつもと違う、にもトライしてみるって大切なのかなと思います。今までシンプルでベーシックが多かった人なら“可愛い”や“甘い”を少し。反対にフェミニンが多かったなら、カジュアルやスポーティを。少し新しいエッセンスを投入するだけで、気持ちもクローゼットも新たに動き出してくれるはずです。
ミモレ編集長 川良咲子
着るだけでワクワク気持ちがあがる服。今の私にとっては「可愛い」がそれなのかもしれません
Sakiko’s コメント
このトップスを見た瞬間、そして着ている自分の姿を鏡でみたときに、とてもワクワクしたんです。「これを着て、どこかへ出かけたい!」自然とそんな風に思いました。普段は着ない華やかな素材に旬のクロップド丈(ずっとクロップド丈を着てみたい気持ちがあったのか、こちらで何枚も選んでいました笑)。着慣れたシンプルな服も安心感があってワードローブには欠かせませんが、着ると高揚感を与えてくれる服も大事だなあと改めて。年齢を重ねるほどに、自分自身で自分の機嫌をとったり、気分をあげてあげる手段をわかっていることはとても大切になってきますよね。
私にとっては「服」もそのひとつです。以前はそれがモードな服のときもありましたが、今はちょっと可愛い服や着こなしのスパイスになってくれる服。実は下記で紹介するインスタライブの帰りにもフェザーチュールTシャツを購入。あまりに今の自分の気持ちが素直に買い物にも反映されていて、我ながらわかりやすいと感心しました(笑)。
〔ミモレ編集室〕インスタライブ観覧&
ショッピングアドバイス会を開催しました
7月1日に新宿マルイにオープンした「アルページュサローネ」。アルページュの全6ブランドが一ヵ所でお買い物できるほか、店内にあるスタジオスペースで撮影やインスタライブができるなど、“買う”だけじゃないファッションの楽しみを教えてくれるショップです。
オープン初日は、スタイリスト福田麻琴さん、アルページュ野口麻衣子社長、ミモレブロガー山根亜希子さん、川良咲子ミモレ編集長の4名が出演してのインスタライブを開催。このライブ、実は〔ミモレ編集室〕メンバーが観覧していました! 観覧者がいることで、途中で拍手が起こるなど、いつものインスタライブとは違う盛り上がりを見せました。ライブ後は、ライブ出演者によるショッピングアドバイス会に。参加メンバーのファッションの悩みに熱心に、そして楽しく答えてくれる福田さん。そして福田さんからのアドバイスを受けて、新たなファッションの楽しさを知り、満足そうな笑顔で帰って行く〔ミモレ編集室〕 メンバーの姿が印象的でした。ライブの様子は下記のアーカイブからご覧いただけますで、見逃していたという方はぜひ!
提供:アルページュストーリー プレスルーム
tel. 03-6894-8610
Instagram:@arpege_story
公式サイトはこちら>>
撮影/嶋田礼奈(講談社写真部)
構成・文/幸山梨奈
Akiko’s コメント
袖がぽわんとしたブラウスやボウタイ、フリルなど、甘いディテールは私も好きで、よく着ています。スカートもシンプルなものよりもジャカードやレース、刺しゅうなど華やかなものを選ぶことが増えました。年齢を重ねて自分自身に落ち着きが出てきた分、服で盛り上げたい気持ちがあるのかもしれません。そして、年齢なりの貫禄や強さが出てきたから、優しく繊細な素材をまとってバランスをとりたいのかも(笑)。
そして今の季節でいえば、コーディネートがシンプルになるからこそ、可愛い服はパッと華やかになって、コーディネートが決まりやすいということもあると思います。たとえば今着ている、Tシャツ+スカートのコーディネート。ロゴTにシンプルなボトムでは、今の私にはちょっと心許ないけれど、こんな贅沢で繊細な生地のスカートがあれば、大人のスタイルに。黒という色も控えめでシックで、でも大人の可愛らしさを引き立ててくれる気がします。ただし、今回のコーディネートのように華やかさは1点に。ボリューム袖ブラウスならボトムはシンプルな黒パンツなど、甘さだけにせず、シンプルやカジュアル、マニッシュさなどとMIXしたコーディネートに。そうすれば“甘い”や“可愛い”は、おしゃれに迷ったときの大人の強い味方になってくれる気がします。