平均的な価格よりも安い値段で海外に行けると話題のZIPAIR(ジップエア)。実際に搭乗したエディターが、座席の広さや乗り心地、預け荷物の料金やJALとの連携(マイルやステイタス)に関する疑問を解決すべく、徹底的に解説します。

 

関連記事
ハイシーズンのハワイでも「飛行機往復10万円台前半」。オフシーズンなら片道2万円。話題のZIPAIR(ジップエア)が安すぎる!>>


ZIPAIR(ジップエア)とは?

ZIPAIR(ジップエア)の評判は?「料金や座席、手荷物や機内食の疑問」すべて解決します_img0
画像提供/ZIPAIR

ZIPAIRとは日本航空(JAL)が100%出資する、日本初の中距離国際線のLCC(Low Cost Carrier/格安航空会社)。現時点では、東京・成田空港から、ソウル・マニラ・バンコク・シンガポールのアジア圏、ホノルル・サンフランシスコ・サンノゼ・ロサンゼルスのアメリカ圏に就航。2024年3月からはカナダのバンクーバー(現在、航空券販売中)路線もスタートします。
 

ZIPAIR(ジップエア)の航空券はなぜ安いの?

ZIPAIR(ジップエア)の評判は?「料金や座席、手荷物や機内食の疑問」すべて解決します_img1
画像提供/ZIPAIR

ZIPAIRの安さの秘密には複数の理由がありますが、大きなところではこの3つではないかと思われます。

まずひとつ目は預け荷物や機内食、飲み物、アメニティ(ブランケットやスリッパなど)などがすべて航空券には含まれない“オプション(別料金)”になっていること。
たとえば、JALなどのフルサービスキャリアでは、もし機内食を食べない場合でも、そのぶんはチケット代に含まれてしまっています。ですが、ZIPAIRの場合は、機内食もオプション。食べない人は余分なお金を払わなくて済みます。客室乗務員の方も、カートを引いて飲み物や食事を全員に配る必要がないので、別の作業をすることができますよね。

2つ目の理由は、機体の再利用。就航路線が増え、現在では新造機もありますが、一部の機体はJALが使用していた機体を再利用しているのだそう。もちろん、中身はZIPAIR仕様にすべて作り替えられています。

3つ目の理由は、座席数。飲み物や機内食をオプションにしたことで、搭乗者全員分の飲食物を積み込む必要がありません。そのため、カートを積み込んでいるギャレーのスペースを減らすことができ、同じ機体でもJALでは約200席のところ、ZIPAIRでは290席を確保。そのため、一度にたくさんの乗客を乗せることができるのです。

また、各座席に個人用のモニターもありませんので、それにまつわる修理が発生しないのも、コストを削減できる理由なのだと思います。

とはいえ、JALグループならではの「企業理念」や「安全基準」にのっとっているので、安全管理体制もサービスもJALクオリティ。安心感があります。
 

ZIPAIR(ジップエア)に乗るとマイルは貯まる? JAL(日本航空)のマイルは使える? ステイタスは有効?

ZIPAIR(ジップエア)の評判は?「料金や座席、手荷物や機内食の疑問」すべて解決します_img2
ZIPAIRのサイトより掲載。

ZIPAIRに搭乗しても、マイルは貯まりません。ですが、ZIPAIR Clubに入会することで、ZIPAIRポイントが貯まり(1ポイント1円相当)、ZIPAIRの航空券購入やオプショナルサービスの事前購入、機内販売の購入などに使えます。

また、JALのマイル会員(JMB)になっている人は、ZIPAIR IDとJMBお得意様番号を紐付けしておけば、ZIPAIRポイントをJALマイルに交換したり、JALマイルをZIPAIRポイントに交換することができます。

なお、ZIPAIRに搭乗してJALのマイルを貯めることはできません。JALのステイタスを保持していてもZIPAIR搭乗時の優遇もありません。