ゼロスキルから独立、はたまた正社員への道も
 

「自分の専門分野があり、それに特化した案件をやりたいなら、その案件があるプラットフォームを選ぶのがよいでしょう。

ゼロスキルからであれば、まずはいろいろ試してみるのが一番。ただし、ゼロスキルで高収入は不可能なので、最初から稼ごうとせず徐々に収入アップを目指しましょう」と内田さん。

「低単価はイヤだな」と思った人も、そこで諦めるのはまだ早いです。単価アップ以外にも、将来の道はあります。

「副業やフリーランスとして働きたい人はもちろん、ゼロスキルからスタートして将来的に正社員を目指す人もいます。

例えば、クラウドソーシングなどで、初心者OKの仕事からスタートし、スキルをつける。スキルをつければ次第に高単価の案件にも挑戦できるようになる。次に特定企業から継続案件を受けて、実績を積み重ねる。企業と信頼を積み重ねた上で、パートや業務委託を経て、正社員になるという方もいらっしゃいます。

まず始めないことには、そのキャリアは築けません。やりながらスキルを高めていけばいいんです」(内田さん)

 


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一方、それぞれのサービスを見ていると、一見同じように見える案件でも金額の幅が意外に大きいように見受けられます。

リアルな職場で働くパートなら、東京都の場合、最低賃金は1113円(2024年5月現在)。「飲食業界ならこれくらい」「この地域ならいくらが相場」など目安がありますが、個人のスキルを提供するとなると、自分の適正価格を見つけるのは難易度が高そう。

価格や単価の決め方は、どうすればいいのでしょうか?

「“自分の想定時給 × 仕事にかかる時間 = 単価” で計算するのがおすすめです。

1つの案件につき何時間かかるか、1時間あたりどれくらいほしいか、まずご自身で考えてみてください。

また、同じ仕事でも、経験者は1時間でできるけれど、初心者は5時間かかることも少なくありません。クオリティにも差もあるでしょう。例えば、サムネイル作り(SNSや動画サイトで表示される画像)も1枚500円の人もいれば3万円の人もいます。

また、仮に3万円の仕事だから受けたい!と思っても、その1件をこなすのに100時間かかるならそれは時給300円相当ですし、高単価とはいえませんよね。

最初のうちは、最低賃金割れをすることもあると思います。時給300円になるかもしれないけれど、この仕事で1つ実績が得られると考えたら、受けるのもアリです。


自分のスキルを考えながら、決定することが大切です。
そして、何より、ステップアップして『単価をあげる』という意識を持ち続けてください」(内田さん)