ほぼ2年経過した今の英語力は?
2年経った今の状態はこんな感じです。
・スピーキング
そんなに難しい単語や言い回しは使えていないですが、自分の言いたいことは言葉に出して伝えることができます。英語で会話のキャッチボールがスムーズにできます。友達とのやりとりには困りません。また、発音はとてもきれいです。コミュニケーション能力が高いほうなので、会話から覚えてくる英語もたくさんありました。
・リスニング
子供の生活環境での会話なので、そこまで難しい会話が必要な状況はありませんが、相手が言っていることとほぼ聞き取ることができていると思います。親の私が聞き取れなくて、息子がこうだよ、と教えてくれることもときどきあります。
・リーディング
ELLレベルの簡単な文章であれば、スムーズに読むことができます。ときどき正しく読めていない単語もあります。でも、単語の意味を知らなくとも、綴りを見ておそらくこう読むんだろうと推測して読もうとすることはできます。
・ライティング
ELLレベルの簡単な文章であれば、いつくかの文を続けて書くことができます。日ごろから先生には“パラグラフ(導入、主文、結論の3セット)”で書きましょうと教わっているようですが、できあがった文を見てみると、アカデミックな視点ではまだ初心者であるのが理解できるレベルです。友達とテキストやチャットでやり取りするのにはまったく困っていません。
親から見た全体的な感想としては、常に英語を使う環境であるカナダに来たことでスピーキングやリスニングの成長スピードは、おそらく日本で英語を学ぶ場合と比べて、早くなる可能性が高いのだろうと思いました。一方で、いくら英語環境に身を置いてもリーディングやライティングに関しては、本人がいかに勉強したかによるなと改めて実感したのも事実です。
我が家の場合、KUMONの英語リーディングには通わせていますが、放課後はほぼ野球漬けの生活をしているので、恥ずかしながら留学生の中では熱心に勉強していないほうだと思います。日本にいる同学年の子と比べて、もしかしたら英会話はできるかもしれませんが、リーディング、ライティングの面では、多分日本で一生懸命英語を学んでいる子に勝つのは到底難しいでしょう……。
でも、まったくゼロから英語を始めたと思えば、今は子供の世界での生活には困らない状態になったので、2年で著しく成長したと思います。新しい環境に飛び込み、友達もたくさんでき、希望していた野球チームにも入れ……毎日充実した日々を過ごしているので、勉強面では“伸び代がある”と今のところはポジティブに捉えています。
ただもっと熱心に学校以外でも勉強し、読書もし、本人の意欲ももっと高ければ2年でもリーディング、ライティングはもっと伸ばせたのでは……努力不足だったのでは……というのも本音です。9月からは新学年になるので、もう少し勉強面にも力を入れるようサポートしていけたらと思っています。
ちなみに、今の息子の英語のレベルは現地の子でいうと、どれくらいかと言えば……おそらく小学校低学年程度。もしかしたら知っている単語の数はネイティブの乳幼児レベルの可能性もありますが、KUMONのグレード3向けのリーディングのテキストは今ならするすると解けるようになっているからです。
グレード4以上のテキストは今持っていないので、正確に何年生までの問題が解けるかは分かりませんが、息子の今の学年グレード8の英語(現地の国語)のレベルはかなり高く、ここに追いつくにはまだまだ時間がかかるのだろうというのは明らかに分かります。学生時代に必死に英語を勉強してきた私でも難しいと感じるレベルですし、知らない単語がたくさん出てきます。
構成・文/高橋香奈子
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