「技術」を伝える本ならどんなジャンルでもウェルカム!

あなただけの「技術」、本にしませんか? ミドル世代にこそすすめたい「同人誌」の世界_img0
ここだけだと小規模見えますが、池袋・サンシャインシティの展示ホールD(文化会館ビル2F)の広いフロアにはたくさんの人が来場します。入場時間が予約制なのでぎゅうぎゅうに混雑することもなし。

技術書典の会場に着くと、出展者にもお客さんにも、小さなお子さん連れが多い! なんと、託児サービスがあるんだとか。子ども連れでも安心して参加できます。


技術書典は主催がエンジニアのチームなので、とにかくテクノロジーを駆使しまくっていることが特徴。事前にアプリをダウンロードすることで、QR決済で後払いが可能。また、紙の本を買うとなんと無料で電子版もついてくるんです。

「エンジニア、デザイナー、中には手芸の技術書を出す方もいて、我々としては『技術』を伝える本ならどんなジャンルでもウェルカムです。本という形でも販売できますが、PDFのデータだけでも販売できますし、本にはしたいけど在庫を抱えたくないという人には『受注生産』という形も。我々が半額を負担する仕組み※で、サポートしています」(技術書典 主宰 日高正博さん)
*参考:技術書典の仕組みについて知りたい方はコチラ

直近で開催された「技術書典16」では、売り上げが過去最高を記録。オンラインマーケットも大きな盛り上がりを見せますが、オフライン会場では直接作り手と会話したり、偶然の出会いを楽しめたりするのも大きな醍醐味です。
 

 


イベント会場の売上は1日に2〜4万冊


「コロナ前は、オフラインイベント1日で約1億円ほどの売上がありました。コロナ後は1日約2000〜3000人が来場してくださって、2〜4万冊が売れています。半年に1回の開催ということもあり、一人で10冊以上買う方もいらっしゃる。技術に詳しい方と実際に話して、コミュニケーションを取ることを楽しんでいる方も多いです」(日高さん)

参加者には布袋が配布されるのですが、入りきらないほどパンパンに技術書を詰め込む人の姿がそこかしこに……!

「ちなみに、オフラインイベントの出展ブースはざっくりテーマごとに分かれています。これは機械的に分けているのではなく、我々運営の方で本の内容を把握し、アナログに場所を決めさせていただいています。例えば、文章系の技術書を出展するサークルさんの隣には、テクニカルライティングの本を出すサークルさん、文筆業が主業の出展者さん……など、隣の分野が目に入って『スキルの点と点がつながる』よう工夫していたりします。オンラインではそうした『つながり』を表現するのが難しいですが、オフラインイベントではつながりを感じられるのもいいところだと思っています」(日高さん)