「不摂生している人は、番茶を味方に」

番茶はアルカリ性なんです。お肉などを食べ過ぎている人は、胃や腸が酸性になっているので、番茶を飲むことはリセットのためにとてもよいことです。番茶は、三年かけて伸ばした枝を切り取って蒸した後、熟成し天日干しした“三年番茶”を選ぶようにしましょう。タンニンが多めで、カフェインは少なめになっています。花粉症などで目がかゆくなっている人には塩を入れた塩番茶(※1)で目を洗ったり、食べ過ぎた翌朝などは、さらにアルカリを強めた梅生番茶(※2)を飲んだりするなど、汎用性が高いのも特徴です。

※1 三年番茶1/2カップに対し、塩小さじ1/2を溶かす。それをコットンに浸し、上を向いてまぶたの上に置き、目を少し開いて、しぼるようにして目の中に入れる。スプーンに塩番茶をすくい、そこで目の開閉を繰り返してもOK。
※2 醤油小さじ1、梅干し1個、生姜おろし汁を2~3滴を湯呑にいれ、三年番茶を注ぎ、梅干しをほぐす

プロフィール オオニシ恭子先生

1981年渡欧。以来31年、東洋的食養法を研究しながら、個々の生活と体質を見つめ、食のアドバイザー、講演会、健康セミナーなどを行う。2013年、拠点を奈良に移し、「やまと薬膳」の活動を開始。著書に『滋養ポタージュではじめる ヨーロッパ薬膳』など。

ホームページ:やまと薬膳クッキングスタジオ いってん
オオニシ恭子先生の東京での薬膳クラス:薬膳教室