mi-mollet NEWS FLASH Fashion

2016.7.14

どこまでOK?ゆかたのドレスコード
【失敗しない!大人のゆかたの楽しみ方①】

「今年の夏こそゆかたを着たい」と毎年思っているけど、なかなか手を出せずにいる人、しばらくぶりにゆかたを新調したいと思っている人へ、今日から3回にわたって大人のゆかたの楽しみ方をご紹介します!

まさに今年こそゆかたを、と思っているミモレ川端、ゆかた好きが高じてゆかた本『大人のゆかたスタイルブック』(講談社)をつくった担当編集者(山本忍)に直撃!「ゆかたってそもそも着物よりカジュアルなもの?若いお嬢さんなら許されても、ミモレ世代で場違いなゆかたは恥ずかしいですよね」と相談すると、「知れば知るほど、着物界はいろいろなルールが混在していると実感。“裏事情”も含めて、あえて断言してお答えします!」と力強いお言葉。まずは、ゆかたOKなシーンと着こなしのコツを聞きました。

Q1. 花火大会やお祭りに大人がゆかたを着ていくときにふさわしい着方や素材、帯などのルールはありますか?

A. 綿地に半幅帯、素足に下駄でさらりと

カジュアルなシーンなら、気軽な平織りの綿地で十分。「平織り」というのは、透け感のない、表面がフラットな生地のことで、値段も手頃です。一番ポピュラーな生地で綿コーマとも言います。帯は半幅帯(はんはばおび)や兵児帯(へこおび)を合わせて、1枚でさらっと着るのが気分かと。足元は素足に下駄で。高級素材の綿紅梅(めんこうばい)や綿絽(めんろ)、絞りなども涼しげでいいと思います。

クラシカルな王道の魅力。鮮やかな納戸色(なんどいろ)が古典柄を新鮮な表情に。

 

Q2. 花火大会やお祭り以外に、大人がゆかたを来て出かけられるシーンって?

A. ビアガーデンや観劇にも!兵児帯で気軽に

いつでも気楽に着ていいんです。まずは、友だちとのゴハンからぜひ! たとえばビアガーデン、ビストロやトラットリア、居酒屋・・・・・・などでもいいですし、ホームパーティにもおすすめ。お店の場合、ナプキンを多めにくれたり、たいていナイスにしてくれます。激しくないライブやコンサート、寄席や観劇、デートにもいいと思います。ちなみに、大人の女性にすすめたいのが兵児帯(へこおび)。子どもが着るようなポリエステルでなく、ハリ感のある麻や絹素材を選べば、ちょうちょ結びするだけの簡単さで意外と格好がつくんです。しかもほどよく女性らしさも漂うので、帯結びが苦手という人はチェックしてみて。

友人とゴハンなら……

墨色の葉が甘さを抑えて、大人かわいい小菊柄

デートなら……

着る人をきれいに見せるナチュラルでベーシックな美しさ

ライブなら……

その大胆さが新鮮。昭和初期の復刻柄を兵児帯(へこおび)でモダンに装う

 

Q3. レストランや歌舞伎座にゆかたでいくのはアリですか? ルールはありますか?

A.きちんと感のポイントは半衿と名古屋帯、足袋

きちんと感が必要な場所には、ゆかたを着物ふうに着て行きましょう。大きいポイントは3つ、半衿と名古屋帯、そして足袋です。これをおさえると、あらたまった感じがぐっと出ます。ただ歌舞伎座の場合、眉をひそめる人がいないわけではないので、ゆかたで行くのは3階席くらいがいいのかなあと思います。歌舞伎役者さんは「夏はゆかたで来ていいんですよ!」とよく言ってますけど。

歌舞伎座なら……

きりりと小粋に。マニッシュな褐色(かちいろ)を着こなす

レストランなら……

柳に蛙、金魚を添えて。夏の水辺の風情をまとう

 

 
<新刊紹介>

『大人のゆかた スタイルブック 似合う1枚が見つかる。きれいに着こなす。』秋月洋子・著 ¥1500(税別)・講談社

「今年の夏こそゆかたを着たい」けど踏み出せない……と毎年思っている人へ。今さら聞けない超基本的なことから、“上級者”と思わせる合わせの提案まで、この一冊で一気にゆかた通になれること間違いなしです。豊富に掲載されているコーディネートの写真を見るだけでもワクワク!


秋月洋子(あきづき ようこ)
着物スタイリスト。広告代理店勤務を経て、「衣裳らくや」の店主、石田節子氏に師事。5年半にわたり、着物に関する知識、スタイリングや着つけを学び、2003年に独立。雑誌や書籍のほか、テレビ、CM、映画等においてスタイリングや着つけ、記事執筆等を手掛ける。着物まわりの小物ブランド「れん」、オリジナルデザインの帯留めブランド「九九」など商品プロデュースも手掛けており、いま最も人気の着物スタイリストのひとり。書家としての側面も持ち、自筆の書をデザインに取り入れた着物や帯も手掛けている


次回は、初めて、あるいは久しぶりにゆかたを買いたい!という人のための「大人のゆかた選びのコツ」をご紹介します!

写真は『大人のゆかた スタイルブック』より 文/山本忍 構成/川端里恵(編集部)