あれは……6週間のダイエットチャレンジをはじめてすぐの頃でした。
友人とお芝居を見てからご飯を食べようという段になったとき、「ダイエットしてるから、ハイボールが飲める居酒屋がいいな」と糖質オフのお店に誘導したのです。快くOKしてくれたその友達と芝居の感想やら近況報告やら盛り上がっていると……ふと気がついたのです。ダイエットをしているという私の方が食べるスピードも早ければ、食べてる量も多く、さらにアルコールも飲んでいることに!!(恥)
その彼女は、細くて小さくて、およそダイエットとは無縁の体型。長年仲がいいのに、特に気にしたこともなかったのだけど、喋る時は箸を置くし、一度にとる量はちょっとだし、料理がきても最初に箸をつけようとしないのです(つまり私が先にとってる)。それがまた何というか……品がよくて、女らしいのですよ。
いつぞやのベストセラーに、ヤセたければ、美人の真似をせよ!みたいな本がありましたけど、まさにそれなんだ!と身をもって学びました。
食べることが好きだし、太るよね……と思っていたけれど、あんな風に食事を楽しむことができれば太らないんですね。もちろんそれはよく噛むことなどにもつながっているわけで……。いいことづくめじゃないですか!
禅寺の修業で、ご飯の時は口をきいてはいけないというのがありましたが、食事とむきあうように食べる、話に夢中になるときは箸をおくなど、心がけ一つで食事も変わりそうです。
また別のとき、美人でスタイル抜群な食ジャーナリストの方とご一緒したことがありました。あれだけの取材をこなして、どうしてこんなにスタイルがいいのかと思っていたら、食べてる時の姿勢がキレイなんですよね。そのときは天ぷらだったのですが、椅子の背もたれに一度ももたれないのです。これ、どのぐらい腹筋背筋が必要か、普段背もたれを使っている人はぜひ試してみてください。5分もしないうちに背もたれにもたれかかってしまいませんか? きっと、この方はインナーマッスルを普段鍛えていて、日常の何気ない姿勢のときも、筋肉を使っているんだなああと感心しちゃいました。
それから6週間のうち、なるべく日常生活で姿勢をよくするように心がけていたら、私にも大分とできるようになってきたんです、背もたれを使わないこと。食べるスピードはやっぱり、お腹がすいていると忘れがちになりますが(ハハハ)、この座る時の姿勢ができるだけでもずいぶん違う。なにより、食べている姿がキレイなのです。
小さな積み重ねが、ヤセる要素をつみあげてくれる。大人のダイエットは、一緒に自分の仕草を見直すダイエットでもありました。
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