さて、菊池から今回は海の旅へと続きます。

熊本の海といえば「天草」。大小120余りの島々からなる諸島で、ポコポコと浮いた小さな島と漁場がなんともノスタルジックな空気を醸し出す町です。

 

山育ちの私にとって、滅多に見ることがなかった青々とした海とキリシタンが根付いているこの町の独特な風情は、幼い頃ながら記憶が鮮明に残っています。家族と夏休みを一緒に過ごした思い出深い町。久しぶり気持ちも高鳴ります。

菊池滞在のメンバーと離れて「ことこと」のオーナー佐藤ひろみさんだけ残り、引き続き「食」を巡る旅へ。

 

【海の幸が満載!素晴らしい味に巡り会える天草】

熊本空港から車を走らせて約3時間。少し遠いのですが、朝9時に出発したら、お昼にちょうど良いタイミングです。

天草でぜひ味わっていただきたいのがお寿司。車海老やウニなど魚介類豊富なこの土地では、間違いなく新鮮で美味しいネタがたくさん!

その中でも「奴寿司」は全国のグルメファンが足を運ぶほどの名店です。予約が取りづらいので、天草出身の料理家の友人から数ヶ月前からコーディネートをお願いしての念願の「奴寿司」。

お昼のおまかせコースで。口に含んだ時の感動は東京に戻った今でも忘れられない!
 
 
崩れやすいお寿司はこうやって大将から直接手のひらに乗せて、いただきます。ユーモアもビジネスセンスも抜群な大将でした。

一切お醤油を使わず、そのままでいただくのが奴寿司のこだわり。斬新さの中にため息が出るほどの美味しさが口の中に広がります。九州のお醤油は甘いのが特徴。東の寿司好きには少し邪魔に感じてしまうこともありますが、その心配はありません!

大将の配慮とアイデアが随所に感じれる美しいお寿司でした。

 

夜はコーディネートいただいた友人のご両親のお店「鳥蔵」さんへ。

もともと漁場の倉庫を改築したという店内は広々とした空間。

こちらは天草大王というブランド鶏を出してくれる有名店です。そもそも天草大王は鶏肉として重宝され、肉質の良さから博多の割烹店などの水炊きなどに使われていました。ただ産卵率が低く、卵肉兼用の輸入種がメインとなった昭和の初め頃には絶滅。それから今日に至るまで10年もの月日を費やして幻の地鶏「天草大王」が復活しました。程よい弾力とジューシーさは他の鶏肉と比較できないほどの美味しさ。

その天草大王の新鮮なお刺身や焼き鳥を食べれるのが「鳥蔵」さんです。

新鮮な鳥刺しをいただけるのが嬉しい!鶏肉の甘みと、大王ならではの弾力がたまらない!

ささみ、レバ刺し、そして砂肝。全く臭みがなく、甘みがあってどれをとっても驚きの美味しさ。

そしてこちらの素晴らしさは鳥料理だけでなく新鮮な魚介のお刺身なども堪能できる場所なんです。

 

丁寧に美しく彩られたお皿の中にはとれたての伊勢海老、牡蠣、ウニ、などなど、新鮮で甘みと磯の香りが口いっぱいに広がる最高の時間。 

崎津でとれたての牡蠣はプリップリでした♡
絶品!伊勢海老のお味噌汁。お出汁もしっかりと五臓六腑に染み渡ります。
地元で採れたてのフルーツも美味しかった♡

そして何より嬉しかったのは、ご夫妻とスタッフのホスピタリティー。とても心地よい時間とおもてなしに涙が出そうになるほど♡

 

私自身あまり星云々は気にしていませんが(というか、今回巡った場所が星取っているの知らなくて申し訳なかったくらい、笑)、菊池に続いて、今回ご紹介している天草のお店もミシュラン九州に掲載されている名店。味は保証付きです。

遠くても来て良かったと誰もが思うはず!また必ず訪れたい、天草のとっておきの食事処です。