九州は佐賀県を筆頭に有田・唐津・伊万里・波佐見などなど、焼き物も盛んなことで知られていますが、実は天草も窯元が多い町なんです!


原料となる「天草陶石」は17世紀中頃から採掘され、陶器と比べても硬く、濁りのない白色の美しいツヤ感は有田焼や清水焼の主原料とされ、全国の陶石生産量の8割を占めていると言われています。
ということで、料理家の佐藤ひろみさんとともに、今回の旅の目的の一つを窯元巡りに。今回は3軒の窯元さんに足を運んでみました。
【丸尾焼】



1845年から創業する老舗窯元の「丸尾焼」。現当主は5代目となり、その脈を絶やすことなく大切に受け継がれています。店内には個性豊かな器が並び、味わいもそれぞれ。すでに三人の息子さんも丸尾焼の作家として頑張られています。


伝統を守りながら、今の生活スタイルに密着した使いやすさも特徴です。
【山の口焼】

モダンながら温かみがあり、そして使いやすいデザインが魅力的な器がたくさん。隣接されたカフェと工房もあって、その空気感を味わいながらお買い物が楽しめます。




こちらのご主人は丸尾焼で学んだ後、この工房を開かれたとか。一つの街で新たな継承者が増えるということも素敵なことです。
【朝虹窯】

先日もご紹介した東京でも大人気の作家・余宮隆さんのお店「朝虹窯」。その昔、農協だったという場所は古い金庫(蔵)があったり、店内は古く良きものを残しつつ余宮さんの世界が楽しめます。




楚々としながらもしっかりした存在感と、どんなお料理にも寄り添ってくれるような優しさを感じさせます。
焼き物の町としても盛んな町、天草。案外その歴史の深さや窯元の多さは知られていませんが、本当に素敵な作家さんばかり。まだまだ行きたりませんが、また次回来る楽しみが増えました。
天草の窯元巡りおすすめです!

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