こんにちは。編集・川端です。
今日は、ジェーン・スーさんの話題の対談集『私がオバさんになったよ』をご紹介します。

多数の雑誌やラジオで対談をされてきているジェーン・スーさんが、もう一回会ってゆっくり話したいと思った人との対談「もういちど話したかった」(『小説幻冬』連載)をまとめたもの。

1973年生まれ、40代半ばとなったジェーン・スーさんが、仕事のこと、女ともだちのこと、結婚・家族のことなどを、光浦靖子さん、山内マリコさん、中野信子さん、田中俊之さん、海野つなみさん、宇多丸さん、酒井順子さん、能町みね子さんらと語ります。

帯に「ネガ過ぎず、ポジ過ぎず」とあるのですが、スーさんと対談相手の皆さんのリベラルでフラットな視点に、良い意味で予想を裏切られて心地よく、何度も読み返しています。

タイトルからすると“自虐”っぽい話が続くのかな〜と思っていたし、あるいは“成功したオバさん”たちの開き直り(歳取ってからの方がハッピーだよね!)みたいなをずっと聞かされても辛いな……と正直ちらっと思っていたのです(汗)。

みなさん、それぞれの立場になられるまで、紆余曲折があって、今もまだ「これでいいんだ」と腹をくくっているわけじゃなくて、まだ悩んだり、違う道があるかもと思ったりしている、というのが垣間見えました。「私もうオバさんだからさ」と何かを悟ったり、諦めたりしているわけじゃない。私自身が今年ちょうど40になる迷いのある歳で(不惑というけど惑だらけ!)この本に今年出逢えたことに感謝したい。線を引きたくなるような金言がたくさんありました。

ジェーン・スーさんと酒井順子さんと能町みね子さんは、籍を入れてない同居人(パートナー)がいらっしゃるという共通点が。その呼び名を「同居人のおじさん」(スーさん)と言ったり「内縁おじさん」(酒井さん)と言ったり、でも他に呼びようがない(世間的に旦那ではない)し……と生活を共にする人のあり方も社会的にも過渡期なのだなあと思いました。

酒井順子さんの「内縁おじさん」の話やご家族との関係については近著『家族終了』にも詳しく書かれていました。こちらもぜひ!

印象に残ったのは、光浦靖子さんとスーさんの「女の人には女の笑いがある」「女には長く喋る面白さがある」というお話。

女の人にとって「面白い」というのはあまり評価されないけれど、「面白い」って、生きていく上で大変重要な能力だよなあと思います。

お酒を一緒に飲んで面白いのは女の人が多いですもんね。男の人の宴会芸のようなドッカンドッカン笑いが起こる一発ギャグみたいなことではなくて、会話に会話をかぶせて畳み掛ける言葉遊びみたいなグルーヴが起こることが往々にしてあって、女の人って面白いな〜とふと客観的になることがあります。

男だから、女だからと区別して話すのはあまりよろしくないですが……、ザ・男社会の芸人の世界にあって、ルッキズム(身体的に魅力的でないと考えられる人々に対する差別的取り扱い)なテレビの世界で、光浦さんが悩みながらどうポジションを築いてきたのかがうかがい知れて、とても良かったです。光浦さんは「絶妙なポジション」とか「うまい」などと評されることもあるけれど、「絶妙なポジション」はたまたまぽっかり空いていたわけじゃなくて、開拓してこられたんだなあと思いました。

ことばを扱うプロの人たちの対談とあって、他にもたくさんご紹介したい金言がたくさん出てくるのですが、8人分も書ききれないので、これはもうインスタライブで!

というわけで、次回のインスタ読書会<4月9日(火)20時〜>は、

#『私がオバさんになったよ』うな、なってないような
をテーマにお話ししたいと思います。

告知が直前になってしまいすみません。読む時間ないじゃん……って(汗)。読まれてなくても、聞いてから読んでいただいても大丈夫です。

女の人の「面白さ」についてもぜひ深掘りしたいです。

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ではでは、また火曜日の夜にお会いしましょう〜。