先日、春の海に出かけてきました。

熱海の山上から相模湾を眺めて。空はすっかり春の色でした。

目と脳は直結している−−まさにその通り。目に入った景色が脳に伝わり、瞬時に心が豊かになってゆくのがはっきりとわかりました。
今回は熱海の山の上にあるMOA美術館へ、尾形光琳の「紅白梅図屏風」を拝見するのが目的です。

ヘンリームアの彫刻がおかれた広場。すごい…
美術館に到着!

熱海は何年ぶりかしら…と思いながらハンドルを慎重に切りながら山の上を目指します。
必ず立ち寄った美味しいお魚のお店、今はもうなくなってしまった大好きだった旅館「蓬莱」。カーブのたびに見え隠れする相模湾の景色に記憶が戻ってきました。

モダンな作りの建物の中をエレベーターで進んでゆきます。どきどき。

広大な敷地の中にMOA美術館はありました。
美術館の入り口から何回かエスカレーターを乗り継いで展示室に向かいます。
美しく並べられた国宝や重要文化財の美術品にうっとり♡個人が蒐集したもののレベルを超えていました…。
光琳の梅の屏風の前で時間が止まってしまって(笑)きっと10分以上眺めていたのではないでしょうか。

ホールからの相模湾!絶景!
2階と3階の展示室をつなぐ階段の風景、窓からの光が角度で陰影になっていてとても素敵でした。

美術館内のホールや階段の踊り場もひとつひとつがとても美しく。じっくりと贅沢な時間を味わいました♡その後お庭に出てお茶室に。

この日いただいた御菓子は棹物です(松華堂製)

お薄と御菓子をいただきお庭を眺めながら至福のひとときを過ごしました。
お茶が運ばれてくる間に、お茶席の室礼を拝見。お初釜の雰囲気が残って…えっ!まさかの?とびっくり!

主人と客を今か今かと待っているように、美しく整えられていました。

お軸は川合玉堂ではないですか。なんて贅沢。

お写真どうぞ、のお許しをいただきましたので不躾ながら一枚。

熱海の山の梅の花がほころぶのには少し早かったようですが、光琳の梅が心に咲き誇りました。
思いきって出かけてきて良かったとしみじみ思えたショートトリップでした。


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