コロナウイルスの影響で仕事が白紙に!

 

こんにちは。私はフリーランスでファッションエディターをしています。約14年前に愛読誌だったファッション雑誌のアシスタントとしてエディターのキャリアをスタートさせ、そこからずっとフリーランスとして働いています。どこの会社にも属していない、個人事業主です。

 

さて、そんな私ですが、コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令されたことにより、今月予定されていた発令以降の撮影がすべて中止になりました。mi-molletの企画はもちろん、ファッション誌、進行していた書籍などなど、計7つの撮影がなくなってしまったんです!! これまでフリーランスとして働いてきましたが、こんなことは初めてです。

撮影しないことには、記事も雑誌も書籍もつくれないので、いただいた仕事自体がキャンセルや延期になってしまいました。収入は半減! いや、それ以上かも(汗)。
出版社の意向でこれから新たな撮影を組むのはしばらく禁止、衣装を借りるプレスルームもお休みになってしまったところが多いので、コロナが終息してこない限り、これから撮影が増えることはほぼ100%ないでしょう。

今のところ、コロナの感染が広がる前に撮影したものを完成までもっていく仕事が残っているので、すぐに仕事がゼロにはなりませんが、このまま何もしなければ、来月には仕事もゼロ、収入もゼロになってもおかしくありません。
今回のコロナで、私と同じ状況のフリーランスの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
 

フリーランスのメリット、デメリット

 

コロナと少し話はそれますが、ではなぜそんな不安定なフリーランス編集者として働いているのでしょうか。実際に社員編集者として働いたことがないので、フリーランス目線で答えると、フリーランスのメリットは、忙しくはなるものの、自分が働けば働くほどやりがいと収入が増えていくこと。会社や編集部の垣根を超えて、さまざまな仕事に出会えるチャンスがあること。

デメリットは、フリーランスは会社員と違い、毎月の固定給やボーナスがないことが大きいですね。稼働した分が自分の収入になります。当たり前ですが仕事のオファーがなければ収入はゼロ……。
 

フリーランス編集者はどうやって生き残る?


コロナが落ち着くまでは、これまで当たり前のようにおこなってきた、撮影をして記事やページ、書籍をつくることができなくなりました。
さて、これからどうする?

mi-molletの撮影中止が決まったとき、編集長に聞かれたんです。
「フリーランスのための保険って入ってる?」

いや、入ってません……。
いつまでも今の形で編集の仕事が続けられるとはもちろん思っていませんでしたが、この仕事を始めてから運に恵まれていたこともあり、仕事がゼロという経験をしていなかったため、万が一に向き合っていなかったんです。ダメダメフリーランスですね……。

今回のコロナをいいタイミングと捉え、フリーランス保険のこと、フリーランスの補償のこと、フリーランス編集者の働き方の変換について、これから考えていこうと思います。
その実録をmi-molletの特集として、これから紹介していきますので、ぜひ一緒に学んでいきませんか?

構成・文/高橋香奈子