大草直子コンセプトディレクターが、新しい時代をともに歩みたいジュエリーについて、そして日常の中でのジュエリー使いについて語ります。
ジュエリーは新しいことを始めるときに
背中を押し、道を照らす灯台のような存在
私がジュエリーを買うのは、何か新しいことをスタートするとき。そのジュエリーが背中を押し、お守りとなり、道を照らす灯台になってくれます。だから、選ぶのは今の自分に寄り添うものではなく、3年後、5年後の自分に似合うもの。そのジュエリーを見ては、似合う人になるために頑張って成長し続けよう。そして10年後には、自分らしく“料理”できるようになっていようと前を向きます。
だからなのか、ジュエリーは自分で買うことがほとんど。プレゼントだと、自分の必要とするタイミングではなく、いただくのを”待つ”ことになるから。そして、実はこんなふうに”人生を見据えて買う”という付き合い方ができるのはジュエリーだからこそ。布帛のお洋服ではなかなかこういった買い方や付き合い方はできません。
たとえば人差し指につけるインデックスリング。人差し指は自分からいちばんよく見えるので、指針(=インデックス)となる自分のためのリングと言われているそう。私自身は“決意”だったり“宣言”といった意味を込めて、マスキュリンで凜としていながら柔らかさを持っている、私がありたいと思う女性像を映すようなリングを人差し指にしています。今回、私がつけているジュエリー「ベルシオラ」も、意志ある強さ=ハンサム、優雅さ=ミューズという多面的な魅力を持つ女性“HANDSOMUSE(ハンサミューズ)”を理想の女性像として掲げていて、偶然にも“インデックスリング”をつけることを提案しているのです。
今、世界中が大きく変わっています。おしゃれも周囲の目線を意識した他人軸から、自分に心地いいもの、気持ちをモチベートしてくれるもの、という自分軸へと移行しています。まさに今は、新しい時代を歩む自分を導いてくれるーーそんなジュエリーを買う、ちょうどいいタイミングなのかもしれません。
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