【妻夫木聡×吉高由里子】危険と分かっていて惹かれてしまうものとは……？

危険なものほど惹かれちゃう。
私の場合は「あともう一杯」かな（吉高）

妻夫木：楓のすぐ突っ走っちゃうところにハラハラします。強い人だからなんとかなっちゃうんだけど。ダメだって言ってるのに、一人で行っちゃうところとかね。

吉高：危険なものって、ちょっと惹かれちゃうじゃないですか。

妻夫木：確かに「やるな」って言われるほど、惹かれちゃうことってあるね。

吉高：私の場合は「あともう一杯」っていうのが危険で……。

妻夫木：それは危険だね（笑）。ほら、楓は相手が男でも、すぐ二人きりで会っちゃうじゃない？　八神家の養子の勇磨（ディーン・フジオカ）なんて、いかにも女遊びしそうな危険なヤツなのに。騙されそうでハラハラするんだよね。

吉高：伯朗のほうが騙されそうじゃないですか？　人を見る目ぜんぜんないし（笑）。『サトラレ』って映画あったじゃないですか。周囲に自分の心が丸見えなのに、本人だけが気づいてないっていう。伯朗ってその「サトラレ」かと思うほど、周りに心読まれちゃう。

妻夫木：確かに（笑）。

吉高：楓は多分、怖い思いをしてもすぐ忘れちゃうタイプなんですよね。牡蠣に当たっても、また食べちゃう、みたいな。

妻夫木：私生活そのまんま、ってわけではないですよね（笑）？

吉高：私と通じるかも。無茶かもしれないけど無茶しちゃう。役としては人を疑いながらも、最後のところでは人を信じたい人かなって。それが楓の人間味としてとらえてもらえたら、すごく幸せです。

妻夫木さんのお芝居が魅力的で
見ちゃいけないところでも見たくなる（吉高）

吉高：楓と伯朗の距離が物語の中でどう縮まっていくのか、私たちもまだ知らないんですが、楽しみです。バディ感には、日々の積み重ねの相性も出るところですよね。

妻夫木：脚本は原作以上にコミカルな部分が多いし、テンポのいい掛け合いを演じるのが楽しみですね。

吉高：妻夫木さんのお芝居がすごく魅力的で面白いです。伯朗のほうを向いちゃいけないところでも見たくなっちゃうんですよ。

妻夫木：僕も吉高さんとのお芝居は、純粋に楽しい。相性ですかね。言葉では表現できない何かが表現できるような気がする。

吉高：私もご一緒していて心地よいし、絶対的に信頼しています。甘えちゃう部分もあると思うけど、妻夫木さんの足を引っ張らないように、頑張ります。

妻夫木：原作よりさらにひとりひとりのキャラクターが立ってて。

吉高：人間の欲望が渦巻く華麗なる一族の群像劇というだけで面白いけど、ひとつ鍵が外れたら崩れ落ちるように謎が溶けてゆく、いわゆるミステリーの感じも気持ちいいですね。

妻夫木：展開がすごく早い。各話で見どころがありながらも、全編通して「早く次回が見たい！」と思うドラマにしたいと思っています。

吉高：何より妻夫木さんの6年ぶりのドラマなので、妻夫木さんの表情から一瞬も目を離さず見ていただきたいです！

妻夫木：最後に僕に押し付けないで（笑）

妻夫木聡　Satoshi Tsumabuki
俳優。1980年12月13日生まれ、福岡県出身。オーディションでグランプリに選ばれ2001年に映画『ウォーターボーイズ』で映画初主演。映画『悪人』（10）で、第34回日本アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞で主演男優賞を受賞。その後も『東京家族』（13）、『怒り』（16）、『愚行録』（17）など数多くの映画で存在感を示し、日本映画界に欠かせない存在として活躍する。

吉高由里子　Yuriko Yoshitaka
女優。1988年7月22日生まれ、東京都出身。映画『蛇にピアス』（2008年）では、その高い演技力で数々の映画賞で新人賞を総なめに。2014年、NHK連続テレビ小説「花子とアン」でヒロインに抜てき。数多くのドラマで主演を務める。映画『婚前特急』（11）や『僕等がいた』2部作（12）、『横道世之介』（12）などで活躍。『ユリゴコロ』（17）では第41回アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。数多くのCMでも活躍する。

【衣装問い合わせ先】
ロエベ ジャパン クライア ントサービス　tel. 03-6215-6116