儚さの中に意志の強さを感じさせる……、数々のドラマに出演し、オンリーワンの美しさが支持を受けている女優の中村ゆりさん。8月に発売された人気本・石けんオフメイクシリーズの最新刊で、初めてモデルを務めています。
究極の敏感肌から試行錯誤を重ね揺らぎのない肌になるまでの過程を教えてくれました。

 

中村ゆり
1982年3月15日生まれ。大阪府出身。2003年より女優活動をスタート。映画『パッチギ!LOVE&PIECE』(2007年)の演技が注目され、数々の演技賞を獲得。現在は朝ドラ『エール』(NHK)や水曜ドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)に出演中。また9月26~27日に日生劇場で上演される三島由紀夫没後50周年企画「MISHIMA2020」『真夏の死』への出演するほか、2021年公開予定の映画『愛のまなざしを』が控えている。今年、石けんオフメイク研究会のメンバー入り。最近の愛用コスメはタカミの高濃度ビタミンC化粧液、APSソリューション。

 


10年前に試した石けんオフメイク、その進化に衝撃を


石けんオフシリーズの最新刊『肌がきれいになる 石けんオフメイク&知的スキンケア』でモデルを務めている女優の中村ゆりさん。実は個人的に、10年ほど前に石けんオフできるファンデーションを使っていた時期があるそう。

「私の肌って、メイクさんからもよく言われるのですが、皮膚がすごく薄いんです。そのせいか刺激に弱くて。人生で初めてメイクをしたときは、吹き出物ができてしまったくらいなんです。それで扱いに困って、ナチュラルなものだけに切り替えた時期もありました。
そのとき、石けんオフできるファンデーションを初めて使いました。一般的なものと比べると、肌色のトーンが少し落ちてしまう印象があって。私の使い方も上手ではなかったと思うんですけど、クレンジングが必要なファンデーションとは落差があるな、と感じていました」

それが今回、書籍のモデルの仕事をきっかけに、10年ぶりにさまざまな石けんオフコスメに触れてそのクオリティの高さに衝撃を受けたと言います。

この日のメイクも石けんオフ。オルビスのスキンモイスチャーベースに、オンリーミネラルのクッションファンデーション、ディセンシアのフェイスパウダーで仕上げて。アイシャドウとリップはエトヴォス、チークはMiMCで秋らしいブラウンメイク。

「あのときと全然違う!と驚きました。ファンデーションはしっかりカバーしてくれるけど艶感がある。しかも今では色味も本当にたくさんあるんですね。石けんで落とせるのに発色も質感も一般のものと遜色がないカラーコスメがたくさんあって。肌へのやさしさとメイクのクオリティの高さ、楽しさは両立できる時代なんだ、と嬉しい発見でした。
まだ今は、プライベートで石けんオフと普通のものを並行して使っていますが、これなら石けんオフメイク1本にしてもいいかなと思っているところです。

これまで、ベースメイクやポイントメイクで肌に優しく、仕上がりも良いものとなるとどうしても選択肢が少ない気がしていたんです。でも石けんオフアイテムなら、皮膚が薄い人にも向いている。私は仕事柄、普段はしっかりメイクをしていただくのですが、そうやってプライベートでバランスを取るようになっただけでも、肌はかなり安定してきましたね」


「もう歳だから」を言い訳にできる時代じゃないから


石けんオフメイク書籍のモデルを務めたことをきっかけに、クレンジングアイテムを使わない石けんオフの日も増えた中村さん。どのような肌の変化を実感しているのでしょう?

「今、石けんオフを始めて半年ぐらいになります。感想は、とにかくラク(笑)。先にメイクを落とす必要がなく、そのまま浴室に入ってバシャバシャ洗えますから。
それ以上に大きかったのは、石けんオフが良い理由を学ぶことで、基本的に正しいスキンケアというものも知ることができたことです。しっかりクレンジングするとどうしても肌のバリア機能まで奪われがちなのですが、石けんオフならその心配がありません。そういうことも初めて知りました。
だから今は、クレンジングが必要なときでもオイルは使わず、ミルクで落とすようにしています。おかげで必要なものまで落とさなくなったのか、肌が軋まなくなりましたね」

ワンピース¥28000/ア ピューピル(UTS PR)、パンツ¥36000/イン-プロセス トーキョー(ススプレス)、ピアス¥38000、リング¥35000/ともにルフェール(UTS PR)、靴/スタイリスト私物

ケアしたらした分だけプラスになって返ってくる。そのシンプルな喜びを実感し、肌だけでなく気持ちも明るく変わってきたそうです。

「実は私は、美容に力を入れるようになったのは30代後半になってからなんです。それまでは肌が弱いということもあって、あまりいろいろなことをしてはいけない、と思っていました。まあそれは言い訳で、ただの無頓着だったんですけど(笑)。
だから当時おこなっていたことといえば日焼け止めは絶対塗るというぐらいで、『あとはある程度自然に老いてもいいや』ぐらいの気持ちだったんです。だけどいざ年齢を重ねていくと、『おやおやっ……』とザワつく自分もいまして。そうなると『ここでお手入れをしたらなんとかなるのかな?』と、ある意味、“いい欲”も出てきますよね。せめてお肌だけでも綺麗なままでいたい、そういう前向きな思いが芽生えてきたんです」

今は「歳だから」を言い訳にできる時代ではない、ということも感じていると中村さんは言います。

「私は地元の同級生と今もすごく仲良しで、よく会っています。みんな子育てをしていてすごく忙しいんですけど、とても綺麗にしているんですよ。私もあと数年で40歳になりますが、そういう友達を見ていても、今の女性たちの歳の重ね方ってかつて私たちが思っていたものとは全く違うな、と感じます。

先日もある女優さんと、スカートの丈について話をして。私は『この年齢になるとスカート丈を気にするようになった』と言ったんです。そしたらその女優さんは、『何言ってるの!私は50歳になってもホットパンツを履くよ!』とおっしゃっていて。本当にその通りですよね。私自身が年齢に囚われていたのかもしれません。自分が好きなら年齢なんて気にしなくていいじゃない、と改めて思いました」。

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