子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

 
 


簡単で美味しい! アトリエごはんレシピ集はこちら>>


ホームパーティーというものに夢中になった時期がありまして、まずはテーブルの上にどのような色の皿を並べたらすてきかしら?こんな色の料理を作りたいわ。
「この茶色い韓国の大皿いっぱいに黄色の何かを乗せよう。
横にはこの黒い深皿の中に赤い塊があったら素敵な気がする。」
そんな風に妄想メニューをあれこれ考えて料理にしていくことが楽しくて、そしてお客様が「わ!」と感嘆してくれるの嬉しくて、よく徹夜で料理をしていたものでした。
この時実際作ったのは、蒸し鶏の上に黄色いパプリカを直火で焼いて皮を剥きトロトロのソースとしてたっぷりかけた料理と、真っ赤なイチゴに赤いクコを合わせたこのマリネでした。


茶色の皿に黄色のパプリカ → 醤油味の中華風がよさそう
黒の皿に赤いイチゴ → 星型の八角で甘くスパイシーにしたい
こんな風に色合わせから味が決まるのが私の料理かもしれません。
なにはともあれ、色!
綺麗は楽しい。
綺麗は美味しい。
 

真っ赤なマリネ


材料(作りやすい量)

 

・イチゴ(小粒でよく熟れたもの) 1パック
・クコ 一握り
・八角 4ー5個
・きび砂糖 大さじ2



作り方
1 イチゴの水分を拭き、ヘタは包丁で切り取る。
クコは水でさっと洗う。

2 全てをボウルに入れ、砂糖をイチゴの表面を覆うように振りかけます。
優しく数回、底から返すように混ぜます。

 

3 冷蔵庫で2時間ほど寝かせ、砂糖が溶けクコがエキスを吸い柔らかくなった時が食べどきです。食べる前に数回また底から返すよう混ぜてください。
照りが出て美しくなります。

(始めからポリ袋を使ってもOKです。その場合は写真のように袋に空気を入れておくとイチゴが潰れません)

 



これは人が遊びに来た時、アペロとして最初にテーブルにだしても良いですし、料理の途中の箸休めとしても喜ばれます。
追加でシナモンスティックを入れたり、アメリカンチェリーで作っても美味しく、甘いサラダなのだと思っていただければイメージしやすいかもしれませんね。
自然とイチゴから染み出した水分だけで砂糖を溶かすので、砂糖が少ないと綺麗なトロッとしたエキスが出ません。砂糖を減らしすぎないことが大切です。
ちなみに、私は余ったエキスは翌朝牛乳に混ぜて飲むのが大好きです。

ちょっと話が変わりますが、真っ黒いナスのデザートを知っていますか?
トルコ料理のレシピなのですが、ナスを黒いシロップでゆっくりゆっくり煮詰めたデザートなんです。
黒いナスと黒いシロップ。
よく冷やした甘いナスと熱々のお茶。
これが夏の暑い日に合うんですよ。
そしてこの真っ黒いシロップも牛乳に混ぜると美味しいんです。
牛乳の包容力ってすごいですね(笑)。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

 

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