子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。
お正月明けの今回は、あったかくて食べ疲れた胃腸にも優しいお豆腐蒸しです。

レシピ「お豆腐とホタテの蒸し物」混ぜて蒸すだけなのにごちそう感!_img0
 
 


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あけましておめでとうございます。
早速ですが胃は疲れていませんか?

年末年始は食べすぎるか、おせちに飽きるか、はたまた美味しいものは食べたいけれど、料理はしたくない……のが毎年のこと。
そんなとき豆腐の蒸し物をよく作ります。
12年前台湾から抱えてきた安い蒸籠をいつでも使える場所に置いているので、蒸し物も気軽な料理です。そして香港で買ってきたオイスターソースの出番です。

お豆腐とホタテの蒸し物


材料(1人前)
A
・木綿豆腐 半丁
・ホタテ 3個
・卵白 1/2
・塩 ひとつまみ
・片栗粉 ひとつまみ

B
・オイスターソース 小さじ1
・醤油 小さじ1
・水 小さじ2

・青菜(今回はスティックセニョール) 適量
・ごま油 大さじ1


作り方
【はじめに】
豆腐は水切りしておきます。(硬くなりすぎないように)
ホタテは半量はごろごろっと切り、半量は細かめに切ります。
(半量がつなぎの役目になります)
お湯を沸かし、蒸籠の準備をします。

1 Aをボールに入れ、手でよく混ぜ皿に平たく盛ります。

レシピ「お豆腐とホタテの蒸し物」混ぜて蒸すだけなのにごちそう感!_img1
 

2 中火で8分ほど蒸します。
(目安はホタテの色が変わり皿の周りにエキスが出るまで)
蒸しあがる少し前に青菜をのせます。

レシピ「お豆腐とホタテの蒸し物」混ぜて蒸すだけなのにごちそう感!_img2
 

3 タレの材料Bをフライパンで熱し、沸騰したら蒸発しないよう火を止め別の容器へ。

4 蒸しあがりに合わせてごま油をカンカンに熱しておきます。

5 豆腐を蒸籠から出し、皿の淵にタレを回しかけ、青菜の上から油をかけ出来上がりです。(油が跳ねるのでご注意!)

レシピ「お豆腐とホタテの蒸し物」混ぜて蒸すだけなのにごちそう感!_img3
 

*お豆腐は絹でも良いですし、電子レンジで1−2分加熱し、冷めるまでキッチンペーパーに包みさらに水切りをする時短の方法でも柔らかな仕上がりで美味しいです。ホタテはエビや豚ひき肉などでも美味しいですよ。


実はミモレさんで料理のレシピを書くにあたって、私がふだん使う醤油と、この記事を見て料理を作ってくださる方の使うふだんのお醤油は違う、お砂糖も違うという当たり前のことに気づきました。

味の再現性を保証するレシピを書くってなんて難しいのかしら!と一瞬慄きましたが、私には私の、みなさんにはみなさんのお気に入りの調味料があるはず。お気に入りで使っているものもあれば、慣れ親しんだ安心感のある味も。
きっとそれが「自分の味」の違いになっているはずですから。

私は旅した先でその土地の調味料をお土産として買って帰ります。初めて香港に遊びに行くと決まった時、お友達の料理家さんにまずオススメされたのが「九龍醤油」のオイスターソースでした。
早速出かけた店内には、所狭しとし知らない味の調味料が!
もちろん醤油や豆板醤、豆豉から滲み出た塩(豆豉味の塩)など、ワクワクしながらお買い物しました。
今まで使ってきた中国産のオイスターソースは牡蠣の強さがあり、パンチある旨味がありましたが九龍醤油のソースは牡蠣の癖があまりないためどんな料理にもすごく使いやすかったです。
これが国の違い、香港の味なのでしょうか?

日本のお味噌と一緒ですね。
地域で材料も違うし、味も違う。
私は九州の麦味噌で育ちましたが、八丁味噌、赤だしのお味噌汁が一番好きです。

今回、香港で購入したオイスターソースを使ったのですが、無くなってしまったので、これを期に豆腐の蒸し物で味比べをしてみようと思っています。

2021年が私にとっても、皆様にとっても美味しい一年となりますように。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

 

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