近年における日本人の死因の第3位であり、新型コロナウイルス感染症の主な死因の一つにも挙げられているのが「肺炎」です。恐ろしいイメージが先行するこの病気ですが、免疫力を高めることで予防できるとのこと。とはいえ、「そんなこと言われても、具体的にどうすればいいの?」というのが皆さんの正直な感想ではないしょうか。

そんなモヤモヤを解消してくれるのが『肺炎で死にたくなければ朝・夜1分の「肺ストレッチ」で肺を鍛えなさい!』です。著者の加藤雅俊さんは、製薬会社での勤務を経て、薬に頼らない治療を目指す「ホリスティック」を提唱したその道の第一人者。本著では新型コロナウイルスをはじめとするさまざまな病原体への対処法として薬やワクチンが万能でないことを述べ、免疫力強化の重要性を訴えています。その方法の一つとして紹介しているのが「肺ストレッチ」です。朝・夜の1分運動で免疫力がアップするという夢のストレッチとはどのようなものか? ちょっとだけ覗いてみましょう。

 


「肺ストレッチ」で血中酸素を増やす


新型コロナウイルス感染症だけでなく、インフルエンザ感染症においても、「肺炎」が重篤化して命を脅かす症例が後を絶たないことから、今、「肺」に注目が集まっています。

 

肺はまさに、免疫力の向上に欠かせない、大切な臓器です。しっかりと呼吸をすること、また、肺の周囲と全身の「深層筋」にアプローチして活性化することで、「ミオグロビン」というたんぱく質を増やし、血中酸素を増やすための方法が、「肺ストレッチ」です。

肺ストレッチを行ない、酸素を体のすみずみまで行き渡らせることが、免疫力を上げることにつながります。また、肺ストレッチには「リンパストレッチ」の要素も含まれているので、ウイルスを退治するリンパ球の働きを活性化させることも期待できます。ミオグロビンと血中酸素を増やし、リンパ球をはじめとする免疫機能が強化されれば、「本物の免疫力」はまさに、あなたのものとなります。