スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

 
 

そもそもバッグの開け口はひとつが常識なわけで、あっても裏面にサブ的にひとつとか? それがそれまでのバッグのあり方でした。
トリオがこの世に誕生するまでは……。
フィービー・ファイロ時代に誕生したトリオは、なんとファスナーが3つ! しかもどれもサブではなくてメインの開け口。
四角いポーチがスナップボタンによってひとつになっているのも新鮮だったし、バラバラにしてバッグインバッグとして使うこともできるので使い方いろいろ。

購入した当時、子供が小さかったので、両手が開けられるように斜めがけできるバッグを探していた私には目から鱗でした。
バッグでもあり、ポーチでもあるトリオ。
それは母でもあり女でもある当時の私にとって心強いアイテムだったのです。

 

高級感のあるレザーは、どうしても洗える素材の服、走れるスニーカーカジュアルになってしまうママのコーディネートを素敵に仕上げてくれるので、本当に本当に助かりました。
もちろん子供のことが一番ですが、それがママにもハッピーなアイテムだったらなおいいです。
斜めがけして公園中走り回ることもできれば、カフェで大荷物は席に残したまま財布や携帯の入った部分だけ取り外して持ち歩くこともできるおしゃれアイテム、他にあるでしょうか?

そして公園を走り回る必要がなくなった今もなお私の中でトリオは定番のバッグです。
今は特に旅行には欠かせません。
手が空くバッグって楽ちんだから、で選んでしまうもの。
でも楽ちんなもの、カジュアルなものほどきちんと見えるものを選ぶのが、長く使えるコツなんじゃないかなぁと思うのです。
私は黒を愛用していますが、今年も違う色が欲しいなぁと思うくらい、まだまだこのバッグに魅了され続けています!

 
 

写真・文/福田麻琴


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