スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。
かっこいい先輩女性編集者が言っていたのを思い出します。
歳を重ねてからのお洒落にはロックな要素が必要だ、と。
激しく同感です。
例えばレースのブラウスならアクセサリーをシルバーの大振りのものにしてみたり、ティアードのスカートならライダースジャケットを合わせたり……
甘いアイテムにロックな要素があるものを合わせるとバランスが取りやすいんです。
もちろん思いっきりフリッフリで着るのもありですよ、ファッションは楽しむものなのだから！
そうは言っても周りの視線が……
年齢を重ねると大好きな服も、好きだけどどうなのよ？ まだ着ていいんだろうか？ と、私だって悩むことがあります。
そんな時に便利なロックなアイテム！
私の中でドクターマーチンのチェルシーブーツはその代表選手です。
シンプルでスッキリとしたフォルム、脱ぎ履きしやすいサイドゴア仕様……ゴツくてハードな印象ですが、それがかえって女性らしいアイテムに合うんです。
甘いフリルやレースやフラワープリントの服を着るときこそ、チェルシーブーツの出番です。
スカートにもパンツにも合わせやすいし、チラッと見えるソックスで遊ぶこともできます。
実は私もデビューは大人になってから。
パリコレの会場などでモデルさんが履いていたのを見て、なんてかっこいいんだろう！ って。真っ直ぐ長い黒スキニーの足元はみんなドクターマーチン！
エイトホールが人気で、私も最初はエイトホールを買いました。
今はクローゼットのちょっと奥の方に眠っていますがきっとまた履きたくなる時が来るはず。そこが名品たる所以だもの。
今は脱ぎ履きしやすいチェルシーブーツがライフスタイルに合っているようです。
基本シンプルコーデな私ですが、たまにやってくるフェミニンブームもこのブーツがあれば怖くない！？（笑）自分らしくいさせてくれる魔法のブーツです。
ちなみに私は夏でもブーツを履くので一年中チェルシーブーツが活躍しています。
そろそろ休ませてあげなきゃな。
写真・文／福田麻琴
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