今夏に発売したアンティークレース付きのかごバッグが大好評だった「ヒツキ」から、このたび秋冬バージョンとして、ニットカバーが付いたかごバッグが登場します。スタイリストの福田麻琴さんがデザイナー武市さんにご相談してスペシャルオーダーさせていただいたオフホワイトのニットカバーは、ひとつひとつネパールで編まれた温もり溢れるハンドメイド。重くなりがちな秋冬の着こなしのアクセントになる、ここでしか出会えないかごバッグが誕生しました。

“かご×ニット”は冬の最愛コンビネーション

ヒツキのかごバッグ(ニットカバー)¥41000/mi-mollet STORE サイズ:入り口の直径約14.5cm、中央直径約22cm、底の直径約約9cm カゴの高さ約22cm、持ち手までの高さ約33cm (※ハンドメイドのため、前後2cmの誤差がある場合がございます) 素材:持ち手/桜材 外側/皮藤、あけび 内布/綿 ニットカバー/ウール

前回のかごバッグとサイズ感はそのままに、カバーをニットに、そしてバスケットの素材を“あけび×籐”に変化させた今回のかごバッグは「かごは1年を通してずっと活躍するアイテム」と語る、かごバッグ好きの福田麻琴さんのリクエスト。トレンチやウールコートのお供に持ちたい、秋冬の着こなしのスパイスとなってくれるかごバッグができあがりました。もちろん、カバーは取り外し可能なので、春夏はバスケットのみで使用可能です。

ウォーミーな可愛さ漂うニット素材のカバー

バスケットにかぶせて使用する、約28cm×28cmのハンドメイドのニットカバー。向かって左側はネパールの伝統的な編み柄「ヒマラヤンアイ」、右側は「ポップコーン」という可愛いネーミング。

ウォーミーなニットの素材感は、軽やかなかごの素材とあいまって、他にはない絶妙なバランス感。オフホワイトの色味が、シックな秋冬の着こなしにほんの少しの大人の甘さを添えます。

こちらのニットカバーはすべて手編み。ネパールの現地で熟練の編み手が1つ1つ時間をかけて編んでいます。編み柄はネパール伝統の柄で、機械では編み出せないふっくらとした表情もハンドメイドならではです。

ネパールの女性たちによる手編みの様子

今回のニットカバーを編んでいる動画を送っていただきました。1つ1つ丁寧に編まれていきます。


ニットカバーを外しても可愛い表情に

福田さんが愛用している「olive」の形をベースに、全体のサイズを大きくし、2種類の素材(あけびと籐)を使用。バスケットの内側には黒のコットン素材の内袋が縫い付けられています。中身が籐と接触して傷つくのを防ぎ、また入り口で布を結べば中身も見えません。もちろん結ばず垂らして使ってもOK!

こちらはニットカバーを外して、籐のかごバッグ単体としてもお使いいただけます。デザイナー武市さんが1点1点ハンドメイドで編み上げていく、異なる2つの籐を使用したデザインは、ニットカバーを付けている時とはまた違った表情でバスケットが楽しめます。今回も福田さんのリクエストで、入り口で結べる内袋をつけていただきました。中身の目隠し防止にもなる結び目は、アクセントにも。外側に垂らして使っても良し、といろいろなアレンジでお楽しみいただけます。

国産のあけび×桜の天然素材を使用

今回はバスケットに底と上部に使っているあけび、中央で使っている皮籐(ナンタケットにも使用される籐)の異なる2種類の素材を使用。デザイナーの武市さんが1点1点ハンドメイドで編み上げていく、他にはないデザインで、独特の奥行きと個性を持たせています。
独特の表情を持つあけび。今回は東北地方で採集した国産のあけびの蔓を使用。弾力性のつよさ、丈夫さから工芸品にも多く使われてきた天然素材です。使うごとに艶が出て、経年変化も楽しめます。

コロンとした見た目も可愛い持ち手は、前回同様、桜を使用したウッドビーズを木工職人の方にオーダー。無垢材の手触りが心地よく、手に自然と馴染み、使うごとに艶も出てきます。国産あけびと皮籐のコンビネーションや、オリジナルの桜の持ち手など、西洋的なかごバッグの見た目とは裏腹に、天然素材のどこか和の奥深さも詰まったバッグです。

長く愛せる魅力が詰まったかごバッグに

いかがでしたでしょうか。バスケットもニットカバーも、丁寧にハンドメイドで作られたこちらのかごバッグは、長く愛用して育てる楽しみも感じられるスペシャルピース。今回もハンドメイドのため、数量限定での販売となります。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

撮影/草間和博(TENT/静物)
須藤敬一(福田さん)
構成・文/朏亜希子(編集部)