「仲人」を頼まれても不安にならないために

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家庭では子育てが一段落し、職場では管理職として部下を抱える人が多い40~50代。大人の貫禄がにじみ出てくるこの年代だからこそ任せられる「仕事」の一つが、新郎新婦の「仲人」ではないでしょうか。「自分には部下もいないし、年下の知り合いもいないから関係ない」と他人事に捉えている人もいるでしょうが、万が一配偶者が引き受けた場合はその責務をしっかりと果たさなければならなくなります。

 

いずれにせよ、お祝い事だけに不安な素振りだけは見せないようにしたいもの。そのためには「仲人」の役割やマナーを事前に知っておくことが肝要ですよね。そこでおすすめしたいのが、マナーコンサルタント・西出ひろ子さんの著書『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』です。

「喪主」「上司」「結婚式の主賓」など40~50代で初めて経験することが多いシチュエーションを挙げ、そこでの正しいふるまい方を紹介した本書。「仲人」に関する記述も豊富で、まずは混同しがちな「主賓」「媒酌人」との違いを下記のように分かりやすく説明してくれています。

主賓……もっとも重要な招待客。基本的に披露宴のみの参加。新郎側と新婦側が1人ずつに依頼する式が多いが、複数人に依頼しても問題はない。

仲人……本来はお見合いに始まり、結納式、結婚式、披露宴など、結婚にまつわるすべてに深く関わる。近年は結婚が決まってから依頼を受ける「頼まれ仲人」も多い。

媒酌人……結婚式当日の立会人。基本的に結婚式と披露宴のみの参加。すでに仲人がいる場合、仲人が媒酌人を兼ね、結婚式当日は「仲人・媒酌人」と呼ばれる。

では、「仲人」になったら具体的に何をすればいいのか? 本書から抜粋するかたちでご説明したいと思います!