心が燃え尽きてしまわないように、守りたいものは


——劇中には命がけで仲間を守ろうとする男たちが登場しますが、吉沢さんにもそれぐらいの熱量で守りたいものってありますか?

吉沢:一人で漫画を読む時間です。そこは何が何でも確保したいです(笑)。

 

——肩の力が抜けてますね(笑)。最近ハマっている作品を教えてください。

吉沢:普段はあるゆるジャンルの漫画を読んでいるのですが、今ハマっているのは『進撃の巨人』です。爆発的ブームになっていた時期にアニメをチラッと見たら怖すぎてトラウマになって、ずっと漫画を読む勇気がなかったんです。でも周囲の評判が良いので、覚悟を決めて手を伸ばしたら一瞬で10冊以上読んじゃいました。だから、ここ数日は寝不足です(笑)。

 

——『東京リベンジャーズ』は主人公のタケミチが過去にタイムリープして人生を好転させようとする物語ですが、現実の世界では“今”を全力で生きることでしか未来を変えることはできません。仕事でベストパフォーマンスを発揮するためにも、吉沢さんにとっては息抜きの時間が必要不可欠なんですね。

吉沢:普段から心身の健康を維持することの大事さは感じています。作品の表に出る俳優が体調を崩したら撮影が成り立たないし、ガムシャラに働いて心が燃え尽きてしまったら長く働くことができないし、疲れていたら芝居にも悪影響が出てしまう。年齢を重ねるごとに健康を意識した生活を送るようになってきたと思います。漫画を読むことで健康になるわけじゃないけど、作品の世界に没頭することで他のことを全て忘れるじゃないですか。それが気持ちの切り替えに役立っています。ここ数年は忙しくさせていただいたので、今年は少しでも漫画タイムを増やせたら嬉しいです(笑)。

<インフォメーション>
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』

 

和久井健の人気コミックを実写映画化した大ヒット作「東京リベンジャーズ」の続編。「血のハロウィン編」は、原作やアニメでも人気のエピソード。主演の北村匠海やマイキー役の吉沢亮、ドラケン役の山田裕貴ら前作のキャストに加え、場地役で永山絢斗、一虎役で村上虹郎、タケミチの相棒となる千冬役で高杉真宙が新たに参加。それぞれの信念をもった男たちのアツい生き様が描かれる。第1作に続いて英勉が監督、高橋泉が脚本を手がけた。前後編2部作で『運命』が 4月21日、『決戦』が6月30日に公開。


撮影/榊原裕一
取材・文/浅原聡
構成/坂口彩