着心地の良さと上質な素材、そして着た人を綺麗に見せてくれるパターンにこだわった大人の女性に向けたブランド「メヤメ」。ミモレスタッフにもファンの多いメヤメで、今回定番の「ライトウールショートジャケット」を別注。ミモレだけの別注カラーが去年に引き続き、今年も発売開始されました。空気をまとうように軽くてしっかりと暖かく、さっとカーディガンのように羽織れるーーふわふわの着心地も抜群なショートジャケットの魅力をご紹介します。
ニットカーディガンのような軽さで
コートのように暖かい絶妙アウター
「軽くて暖かいウールのアウター」というテーマで素材から作り込まれたジャケットは、パイル編みの起毛ウール生地で、空気をまとっているかのように軽いのが特徴。でもしっかりと暖かさも感じられ、まるでニットカーディガンのように着られるアウターです。重さは約400g。着ている時だけでなく、脱いで持ち歩く時にも重さを感じないのがポイント。重いアウターは肩が凝って着られなくなってきたけれど、暖かさも譲れない、という方にもおすすめです。
パイル編みの起毛ウール生地で、ふんわり柔らかな着心地
パイル編みになったウール100%の生地は、層のように空気を含み、生地自体の戻る力も強いため、体に沿うような柔らかい着心地。腕周りが引っ張られる感じもありません。また、両面に起毛をかけることで保温性と通気性が高くなっており、それが心地よい暖かさの理由のひとつです。同素材でのジャケットはこの秋冬で3シーズンめの展開ですが、デザイナーの染谷めぐみさんはこの生地を見つけた時、「ジャケットを作りたい!」とまず思ったのだそう。
今年らしいショート丈も合わせやすさ抜群!
女性らしい柔らかな色合いと素材感を、身幅広め、袖丈長めのカジュアルなデザインにすることによって、重くならずデイリー使いしやすい1枚に。今年らしさも感じられるショート丈のデザインは、どんなボトムとも合わせやすく、バランスも取りやすくなっています。また、裾や袖などは全て切りっぱなしにし、ステッチを入れることでシャツのような軽さを出しています。長めの袖は折っても雰囲気が変わりますし、ボタンを閉めてきちんと着ても、またすこし襟を抜いて着てもサマになります。
デザイナーの染谷さんにおすすめの着こなしを聞いたところ「タートルニットにスラックスを合わせるようなマニッシュな着こなしだけでなく、秋口ならカットソーのワンピース合わせでカジュアルにしたり、ツヤ感のあるロング丈のスカートに合わせてドレッシーな着こなしにするなど、どんなものにでも合わせやすいジャケットです」とのこと。
カーディガンとコートの間のような存在のジャケットなので、秋口や春先にはTシャツの上に羽織って、初秋には軽いコートがわりに、真冬にはジャケットとして上からコートを着て⋯⋯と、着る時期が長いアイテムです。
「何歳になってもずっと手元に残しておきたい服」をコンセプトに
某セレクトショップでオリジナルブランドのデザイナーをされていた染谷めぐみさんが、自身の年齢も上がってきた際に「カジュアルでありつつも上品な大人が着られる洋服を作りたい」と、もう一人のデザイナー・染谷裕亮さんと立ち上げた「MAYEME(メヤメ)」。2018年秋冬シーズンよりスタートし、今年で5年目を迎えました。
40代になり、特に素材感や着心地が気になるようになったという染谷さん。「何歳になってもずっと手元に残しておきたい服」をコンセプトに、上質な素材にデザインでひとクセ加えた、着心地良く、ほのかに色気を感じるデザインを提案しています。
パートナーの裕亮さんとお二人で相談しながら作り上げるアイテムは、ウィメンズ・メンズ両方の要素を持っているのが特徴で、今回のジャケットのようにワンサイズのアイテムだと幅広い体型の方に合うようにデザインされています。
今回ミモレが別注したカラーは、定番のライトグレーよりもワントーン暗めのライトブラウン。より大人の女性がきれいに着られるようにとバイイングディレクターの福田麻琴さんのリクエストで実現した色味です。きれいめからカジュアルまで幅広く着こなせる上品な色味に仕上がりました。
空気をまとうように軽いのにしっかりと暖かい、メヤメのライトウールショートジャケットを、ぜひコーディネートの新定番に加えてみてくださいね。
撮影/大石葉子(TENT)
構成/大槻由実子