「プロボノ」とは、社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや経験を活かして取り組む社会貢献活動のこと。一家全員コロナ罹患手記「子持ちがコロナになった話」や副業マッチングサービス体験レポート「副業? 複業? 福業!」が反響を呼んだ3児の母・餡蜜桃子さん、今度は「プロボノについて調査せよ」というミッションに挑戦! 今回はプロボノのコーディネートを手がけるNPO法人のサービスグラントを訪れ、プロボノの実態を調査します。

 

子どもたちがポジティブな気持ちで自分の人生を歩んでいくための手助けなら、是非ともやってみたい!


子どもを産んで育てて、何が一番変わったかって、私の場合は「怒ったり、自分の意見をはっきり伝えられるようになった」ことかなと思っています(本当に一番変わったのは体型なんですけどね……)。
 
私、怒るのがとても苦手でした。まぁ大人同士の世界だとそんなに怒るような出来事も起きないですし、え…何なのこの人…みたいなことが起きた場合には怒るよりも遠ざけるという手法で生きてきました。
 
でも子どもを育てていると、まず子供に対して怒ることが湯水のように湧いて出てきますし、育児を共にする夫に対しても「ねぇ! ちょっと(怒)!!」みたいなことが自ずと増えますよね。怒る=より良い未来のために声を上げる……って感じでしょうか。
 
そうすると段々怒るのが得意になってきて、他所の子どもであっても「危ないでしょ!」と声をかけたり、すっかりALWAYS三丁目母さんの完成ですよ。怒る対象はどんどん広がり、
ニュースなんかを見ていても「おいおい、環境破壊とか今すぐ辞めようよ。うちの子どもたちが生きていく未来になんてことしてくれんのよ……」みたいな調子で、殊更子どもの未来を脅かす問題に関してはすぐにカーッとなるようになりました。やかんくんくらい急に沸騰します。

ALWAYS三丁目母さんな餡蜜さんと子どもたち。お友達家族と旅行中の一枚(写真提供/筆者)

その根っこの部分には私が不妊治療を経て双子を出産したということが関係していると思います。私の未来予想図には小さい頃からずっとお母さんになる自分が描かれていたけれど、子どもって望んでも自然に生まれてきてくれるわけではないのだな……ということを思い知りました。
 
幸いにしてそう時間をかけずに母になることが出来たわけですが、生まれたての子どもの寝顔を見た時に「あぁ、私の夢は叶ったけれど、この子、そしてすべての人間は自分の意思で生まれてきているわけではないのだなぁ…」ということを強く思いました。こちらの都合で勝手に世に送り出してしまったわけですから、この子たちが産まれてきて良かったなと思って生きていくために出来ることは何でもやろうと思って、どんなに大変な時でもその責任が私のバネとなり日々生きています。
 
その気持ちは他所の子どもに対しても同じです。私の子どもたちが共に生きていく仲間のひとりでも多くがポジティブな気持ちで自分の人生を歩んで行くための手助けなら是非ともやってみたい! そうだ、プロボノでこういうことに携われないか考えてみよう。