「プロボノ」とは、社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや経験を活かして取り組む社会貢献活動のこと。一家全員コロナ罹患手記「子持ちがコロナになった話」や副業マッチングサービス体験レポート「副業? 複業? 福業!」が反響を呼んだ3児の母・餡蜜桃子さん、今度は「プロボノについて調査せよ」というミッションに挑戦! 実際にプロボノを体験し、詳細レポートします。

 


子どものキャリア教育を支援する団体の名刺デザインに元後輩デザイナーと挑戦!


さてさて、まずはお試しとして一人で参加でき、短期間で業務が完結する「GRANT」を利用してみることにしました。ちなみに本家「SERVICE GRANT」のほうでは見ず知らずの方とチームを組んで中長期的に社会課題に向き合っていくプロジェクトが紹介されています。

現在募集しているプロジェクトを見ていると気になるものがひとつありました。岐阜・名古屋を拠点として、子どもの生き抜く力を育むキャリア教育を提供している一般社団法人Nancy(以下Nancy)の名刺デザインに関するものでした。
 
長らく続いたコロナ禍により対面で名刺を交換する機会がしばらくなかったものの、今後は再び名刺を交わす機会は増えるだろうということで、デザインを刷新したいというプロジェクト。事業内容などを拝見していても、とても共感できる団体さんです。ただ私デザインは出来ないしなぁ……と諦めかけていると、
 
「ご友人にデザインが出来る方がいたりしませんか? 餡蜜さんがディレクションを行い、ご友人と一緒にチームで参加するということも出来ますよ!」と、前回お話しを伺ったサービスグラント広報の柴岡久美子さんがアドバイスしてくれました。学生時代の部活やサークルのような感覚で友人とトライするというプロボノの楽しみ方もあるそうです。
 
います、います!! 実は私にはかねてより何か一緒に取り組む機会をつくりたいと思っているデザイナーがいました。
 
神田亜美ちゃん、彼女は元々私の勤め先の3期下の後輩でした。同じ会社に勤めていた頃はほぼ接点はなく、ちょっとワルい先輩の元カノ(失礼な……笑)という認識程度の関係でした。でも亜美ちゃんが会社を辞めて、メキシコ人との結婚を機にメキシコに渡ったのが7年前。それから度々SNSで発信される彼女の作品にとても惹きつけられるようになり、毎回投稿を楽しみにしていました。

神田亜美さんのInstagram。ポートフォリオサイトにもカラフルでハッピーな作品がいっぱいです!


中でも社会問題を易しく解説するwebメディアで連載している「タコスとお寿司の夫婦の会話」という、高校で社会科を教えるメキシコ人の夫さんとイラストやデザインを生業とする日本人の亜美ちゃん夫妻が、日本やメキシコ、その他の国で起こる様々な出来事に、育った環境や文化、受けた教育、職業も違う自分たちが、それぞれどう感じ、何を話し合ったかをまとめたコラムには毎回感心させられていました。
 
明るく元気になるタッチを得意とする亜美ちゃんがこのプロジェクトに適任すぎる!! 私の熱い想いを込めてメキシコの亜美ちゃんにメールを送ります。きっと亜美ちゃんも「社内非公式野球部の監督の妻」くらいの認識しか私に抱いていないと思うけど、でもこのプロジェクトは亜美ちゃんとやりたい! この想い、メキシコまで届くのだろうか……。