ちなみに、「地方でバリバリ活躍されている派遣社員の方々の中には、都心から家族の転勤で帯同していらした方が多くいらっしゃいます」と斉藤さん。
転勤の場合は急なことが多いですが、例えばご家族の転勤で急遽、今勤めている派遣先は終了しなければいけないとなった時、(ご本人に了解を取った上で)転勤先の営業所に連絡をして「すごく活躍していた方がそちらに引っ越しするからよろしく」なんてやり取りも行われているそう。これはありがたい!
ブランクを埋める働き方も選択肢に!
このように移住先での働き口として第一候補になるのは、やっぱり移住先の地元企業。
ただ、ミドル世代は、会社勤めを辞めてからブランクがあることも。地方に行ったときに強みになる経歴や職歴というのはあるのでしょうか?
「どこに行っても、いくつになっても活躍できるのは、経理、人事、労務(給与計算、年末調整など)ですね。
そのほか、銀行などの経験はブランクがあっても地方で活かすことができます。それは窓口業務でなくてもバックオフィスでのデータ処理などでもOK。銀行での経験があるというだけで、個人情報の取り扱いやリテラシーなどがあるという安心感が採用側にはあります。
銀行に限らず、大手企業出身の方は新入社員当時、研修をみっちり受けている。それはブランクがあってもかなりの強みになります」というのはパソナのコーディネーター吉永裕子さん。
ブランクがあると、そんなバリバリ昔のように働けそうにないのですが、それでも大丈夫なものでしょうか?
「例えば銀行でも、正社員のようにバリバリ働く、営業に近いカウンター業務、バックオフィスなどいろいろな業務があります。
派遣社員の場合、大人数で行うセンターでの事務作業など単純化した業務から復帰していけるので、ブランクがあったとしても問題ありません」(吉永さん)
昔の経験を評価してもらえるのはうれしいですね。ブランクを埋める上でも、派遣から仕事をスタートするのは選択肢としてアリ。
パソナの場合、キャリアコーチが一人ひとりを就業後にサポートしてくれるほか、各種相談窓口があるそう。新たな土地で仕事を見つけるときに、フォローやサポートをしてくれる存在がいるというのは大きな安心感になります。
地元の企業で働く場合、パソナグループのような民間企業の人材紹介や人材派遣で仕事を見つける方法のほか、ハローワークなどでももちろん紹介しています。
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