幸運の星・木星が双子座に入った2024年後半。双子座は決して明るいだけの星座じゃない！ その光と影とは？【鏡リュウジ・水晶玉子】

双子座が示すコミュ力のイメージは、大阪弁が通じる場所でのノリとツッコミの妙

水晶　双子座に関することで、もうひとつお話ししたかったのがSNSについてです。双子座はコミュニケーションを象徴しますが、イメージとしては口コミや井戸端会議。同じコミュニケーションでも射手座が象徴するのはマスコミというのが、占いの教科書的な考え方です。2000年代初頭にSNSが普及し始めた時は「これは双子座っぽい！」と感じたけど、今のSNSの広がりは双子座を超えてしまったような気がします。鏡さんはどう考えていますか？

鏡　双子座と射手座の融合かな。僕は双子座と射手座の一番の大きな違いは、定義的に言うと、双子座は自分の言語で処理できる範囲のことを指し、射手座は同じ言語を使っていても、自分とは違うノリにぶつかる場所を意味していると思います。分かりやすく例えると、大阪のノリツッコミは双子座的だけど、それを文化の違う他の地域でやろうとするとノリが通じなくなる、みたいな感じ。

水晶　ノリは文化ですからね(笑)。射手座は専門性、高等教育も象徴します。それぞれが自分の専門性を強めていくとノリが違ってくるということですね。
 

今後、SNSの基本的リテラシーはさらに必要に！

鏡　SNSも、全く違う人の考えがぶつかり合うようになれば射手座的コミュニケーションになる。双子座的なノリのよさ、新しい情報を手に入れることの楽しさを享受すること、逆に射手座的な自分の思考の枠組みを拡張して広げていくことの両面を大切にしたいですね。SNSが巨大なエコーチェンバーになってしまうと残念。

水晶　双子座は好奇心旺盛なので、フェイクニュースに乗せられる人も増えるかも。

鏡　SNSの基本的リテラシーは、さらに必要になるでしょうね。

水晶　なかでも子供たちは、SNSがコミュニケーションのメイン手段になっています。双子座は友達も意味するので、「風」の星座（双子座、天秤座、水瓶座）に星が集まり出すこれからは、友達とのつながり方にも影響がありそう。

鏡　時間をかけて築いていく横のつながりを、SNSの言葉だけで構築するのはとても難しいんじゃないかな。これまではケンカをしても翌日学校で会うと普通に話せちゃったとか、気が合わないから少し距離を置こうかなとか、友達間の関係性の調整ができる時間があったけど、SNSだとそうはいかないから。

水晶　子供にSNS絡みのトラブルが起こっている時、親が子どもにどう声をかけるかも難しい問題。

鏡　大丈夫と言ってあげたいけど、自分はSNSを軸にした人間関係をつくってきていないから、自信を持って話ができないだろうしね。

水晶　そういうジェネレーションギャップの悩みはいつの世代にもありますよね。

鏡　でもね、学校だけでなく、SNSやオンラインゲームとか、ほかのチャンネルで誰かとつながることで救われる子供もいると思うんだよね。

水晶　確かに。風の星座は、次の日には冷静になれるのがいいところ。SNSがメインのつながりになっても、ネット上でも少し距離を置いたり、付き合い方を変えたりして、上手に仲直りできるようになるかもしれません。

鏡　“よく分からないけど、面白いから一緒にいよう”“理解できないけど、まあいいや”って感じの人間関係も増えるかも。
 

 

次回の公開は明日。具体的な注目DAYを発表！　お楽しみに。